木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




昨夜から明け方に激しく降った雨もあがり、
風は強いがいい天気になりました。
先日水のはられていた田んぼの一部には
早くも早稲の苗が植えられてます。
今日は仕事も定時に終わることができ、天候もよかったので
変温動物(変態ではない)のヤマモトは
しっかりと2時間夜なべの木工をやって来ました。
本日もほぞ穴とほぞの製作で機械を使用します。
持論は手作り木工は機械木工。
その時に気をつけるのはこれも毎回言っているけがです。
木工で真っ先に思い浮かぶのは指先のけがだと思います。

木工機械のほとんどすべてと言っていいと思いますが、
そのパワーはモーターの回転力により引き出させれます。
丸ノコ、プレナー、ルーター、角のみ、ドリル……
回転は4つの危険をもたらします。

一つには回転の遠心力による部材または機械自体の飛び出しによるけが。
飛び出したものが当たる先で恐いのは内臓と
そして何よりも目です。
回転系の木工機械には書き方に強弱はあるにしろ
必ず「ゴーグルまたは保護メガネを着用」と記されているはずです。
アメリカの木工DVDには作業者はメガネを着用した姿で映っています。
日本では木工番組自体がNHK教育で「住まいDIY」くらいで
メジャーではないのですが、保護メガネはしています。
振り返って皆さんが目にする現場ではどうですか?
あまり保護メガネをした職人さんは目にしないと思います。
視力は一生モノで失明などをしたら取り返しがつきません。

二つ目は回転系の機械は作業者を回転の中に巻き込もうとします。
指先(ひどい場合は腕)のけががこれです。
これを予防するには、手袋、巻き込まれやすい衣服を着用しないこと。
私は夜なべのたとえ1時間の作業でもつなぎの作業着を着用してます。
また回転している刃物に近い所で部材を扱う場合は
直接指ではなく板きれや棒きれの端材で抑えるようにしてます。

三つ目はモーターの回転と刃ものと部材の接触による騒音です。
これはその場での事故には直結しませんが、
長く木工を続ける場合は必ず聴力にダメージを与えるはずです。

四つ目は、速い速度で繰り返される切削作業は多量の粉塵をもたらします。
これも長い間には、気管支や肺によからぬ影響を与えると思います。

さて、写真ですが今あげた四つの危険性のうち、
三つはある程度軽減できます。
ヘルメットはイヤーマフと目を覆う網がついています。
騒音と目の保護をすることができます。
もちろんマスクは粉塵の予防です。
楽しく安全に木工を続けるには、安全にも少しお金をかけましょう。
木工における一番の「保険」になるはずです。


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