私が勤め始めてから今年で22年が経過した。管理させて頂いている物件の殆どは熟知しているのだが、本日24年目もの長期に渡り継続して頂いていた駅前事業用物件の明渡し立会いがあった。24年目なので今回初めて物件内に入った。図面でしか見たことの無い物件が立体化されて行くのは何とも不思議な感じである。
明渡し当日、物件前にてオーナーさんと借主さんと待ち合わせをしたが、時間前にはすでに私以外が到着しており、オーナーさんと借主さん側の工事関係者数名を含め内装撤去箇所について話し合いをしている最中であった。店舗内には数名の関係者でごった返していたが、その中でひとりの白髪の男性が笑顔を浮かべて私に歩み寄って来た。私も笑顔で返した。この男性は借主さん側本社の部長さんで、これまで何度か電話でのやり取りはしたことがあったがお会いするのは初めてだったが、お互い声ですぐに分かった。
「いや~初めまして!」
「ようやくお会い出来ましたね!」
お互いに名刺交換をしたが、差し出された名刺の肩書きは「顧問」となっていた・・・あら?
この方には本当にお世話になった。教えて頂いた事は数え切れない。お会いしたのが最後の最後となってしまったが、直接感謝の言葉を言えて良かった。
今まで本当に有り難うございました。くれぐれもお体にお気を付けてお元気で!有限会社やな瀬不動産