映画「青天の霹靂(2014年公開)」を観た。
【解説】お笑いタレントの劇団ひとりが、自身の書き下ろし小説を初監督で映画化。売れないマジシャンの男が40年前にタイムスリップし、生き別れたはずの両親との出会いを通して自分の出生の秘密を知っていく姿を笑いとユーモアを交えながら描く。39歳の売れないマジシャンの晴夫は、母に捨てられ、父とは絶縁状態。ある日、父の訃報を聞いて絶望した晴夫は、気がつくと40年前の浅草にタイムスリップしていた。そこで若き日の父・正太郎と母・悦子と出会い、スプーン曲げのマジックで人気マジシャンになった晴夫は、父とコンビを組むことに。やがて母の妊娠が発覚し、10カ月後に生まれてくるはずの自分を待つ晴夫は、自身の出生の秘密と向き合うこととなる。主人公・晴夫役で大泉洋が主演。劇団ひとりが父・正太郎に扮し、母・悦子を柴咲コウが演じる。
大泉洋が秀逸で、柴咲コウがどの作品よりも綺麗に思えた。風間杜夫の支配人は適役で劇団ひとりの小説は実に分りやすい。
またタイムスリップがそれほど昔ではない点も良く、40年前でも現在の10円が使えて良かったねと思いつつ、その後の人生が劇的に変わらない映画らしくない点も好印象だった。
現存する浅草地下街を始め、昭和の下町を実に上手に登場させるのだが、中でも雷門ホールとして登場した劇場は長野県上田市にある上田映劇とのことで営業しているとのことでレトロ映画館好きとしては是非訪れたいものである。