「続ける」をテーマに比叡山延暦寺の千日回峰行、十二年籠山行の荒行を成し遂げた住職の朝日新聞でのインタビュー記事を興味深く読んだ。ちなみに千日回峰行とは険しい山中を地球約1周分に相当する約4万キロを7年かけて巡るもので、十二年籠山行は比叡山に12年間籠って修行を続けることである。
「最初の一歩か踏み出せない」との問いに対して「人生を川に例えたら、若い時は流れが急で岩や滝がある上流で年を重ね経験を積むことで下流に近づくほど川幅が広がり、流れも緩やかになると新たな目的が見つけられ動き出せる」
「始めても結局続かない」に対しては「続かないのは好きじゃないってこと。他に興味を持った方がいい」としつつも「割り切ってしまうのもひとつの手であるが、投げ出さずに最後までやり切ることも大切。途中でやめてしまうと次に何か始めたとしても中途半端に終わってしまい、それが何度も繰り返されると、その人の性格になってしまう」「山中の決められたルートを歩く千日回峰行には近道がある。1回でも近道に行ってしまうと次から近道を選んでしまう。なまけ心に立ち向かえるか、楽な方に流されるか試練の時」は実に自分の考え方と共通する点だったと、最近頻繁に放映される転職のCMと重ね合わせる。
また「やろうとするけど結局何もできない」には「あれもしたい、これもしたいと言いながら行動に移せないのは、つまりやりたくない。自分の中にあるなまけ心」との言葉はなかなか染み入る。ただ私の周りにはそれ以前の「したくない」方が圧倒的に多いので、「したい」から即行動に移せるように改めて心掛けようと思った。
記事に掲載されていた延暦寺で1200年以上にわたり、ともされ続けている「不滅の法灯」の画像を見て、是非一度拝みたいものだと調べてると、宝ヶ池の先だったこれは行かねば