映画「ある男(2022年公開)」を観た。
【解説】芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督が映画化し、妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が共演したヒューマンミステリー。弁護士・城戸を妻夫木、依頼者・里枝を安藤、里枝の亡き夫・大祐を窪田が演じた。第46回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む同年度最多の8部門(ほか最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞)を受賞した。
戸籍や国籍、犯罪者差別について触れつつ、実際には何もかも新しくして生まれ変われることが困難であれば、しっかりそこで頑張るしかないんじゃないかと思いつつ、「ある男」の最期は幸せだったと思う。映画「恋は雨上がりのように」の清野菜名の存在感、仲野太賀がほんのわずか登場し、真木よう子は相変わらずの変幻ぶりだった。安藤サクラ好きからすると、冒頭の店番の彼女がこれまでのどの作品よりも綺麗に見えた。劇中「(父が亡くなって)もう悲しいとかじゃないんだけど寂しいね」の台詞につい愛犬を偲ぶ。
ちなみに2015年に宿泊した伊香保温泉の玉樹が実名で登場する。