「バンクーバーの朝日(2014年公開)」を観に行った。
【解説】1914~41年、戦前のカナダで活躍し、2003年にカナダ野球殿堂入りを果たした日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」の実話を、「舟を編む」の石井裕也監督が妻夫木聡を主演に迎えて映画化。1900年代初頭、新天地を夢見てカナダへと渡った多くの日本人が、過酷な肉体労働や貧困、差別という厳しい現実に直面する。日本人街に誕生した野球チーム「バンクーバー朝日」は、体格で上回る白人チーム相手に負け続け、万年リーグ最下位だった。ある年、キャプテンに就いたレジー笠原は、偶然ボールがバットに当たって出塁できたことをきっかけに、バントと盗塁を多用するプレースタイルを思いつく。その大胆な戦法は「頭脳野球」と呼ばれ、同時にフェアプレーの精神でひたむきに戦い抜く彼らの姿は、日系移民たちに勇気や希望をもたらし、白人社会からも賞賛と人気を勝ち取っていくが……。「ぼくたちの家族」に石井監督監督作に主演する妻夫木のほか、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮が「バンクーバー朝日」チームメイトを演じる。その他の共演に高畑充希、佐藤浩市ら。脚本は「八日目の蝉」「おおかみこどもの雨と雪」の奥寺佐渡子。撮影に「私の男」「そこのみにて光輝く」などで注目される若手・近藤龍人。
年末ギリギリにふらっとひとりで出掛けた。公開から一週間も経たない劇場は・・・年末のそれも最終上映回20時35分と言う事もあってか私を含め10名足らず・・・館内中央に座ったが私の前には誰も座っていなかった。背の高くない役者さんばかりが登場するのは実際に選手の大半は150cm台だったからだろう。だから違和感もなくすんなりと1914年代に溶け込める。栃木県足利市に建てた日本人街のセットがとにかく素晴らしい。またエイミー笠松役の高畑充希とフランク野島役の池松壮亮の自然な演技がとても印象的だった。ちなみにチームは2003年にカナダ野球殿堂入りを果たしている。
いつも言っているように野球を始め、スポーツ映画は出演者のプレーの上手さ加減が重要と思っているのだが、今回は亀梨や上地が出演しているので少し安心して観ることが出来た。しかし亀梨君の投球フォームはとても良かったのだが、チーム朝日のそれまでの弱さぶりがよく分からず、本来スカッとするであろう快進撃の伝え方が弱く、肝心の優勝決定戦での最終イニングのあっさり感、そして肝心などこまで効果的なのか?バント攻撃等の疑問が入り混じり、最終的に移民たちの苦労や苦悩を始め、全体的にさらっと浅い内容になってしまった気がする。
観終えると23時を過ぎており、街には忘年会終わりの酔っ払いが溢れていた。