北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

初夏、外来植物マルガリータに吸蜜する外来種昆虫筆頭カラフトセセリ

2020-08-22 00:26:16 | カラフトセセリ
初夏、外来植物マルガリータに吸蜜する外来種昆虫筆頭カラフトセセリ。





北見市郊外の林間草原にマルガリータが広い群落を作っていた。






この白い美しい花は実は明治のころ日本に入ってきたまさに外来種。この花に外来種筆頭格のカラフトセセリ♂がきていた。











マルガリータは北海道では道路沿いにいたるところに大繁殖し、林間の空き地ができればたちまちそこを埋め尽くして咲き誇る。














林道や登山路沿い、景勝地の遊歩道沿いなど、何故か自然豊かな場所を好んで繁殖し、私の目からは北海道本来の自然には、まったくなじまない光景に見える。











コウリンタンポポ、セイタカアワダチソウと同様に、在来植物をおびやかす恐るべき外来植物であることは間違いないとおもう。











しかし、他の外来植物たちと同様で、吸蜜植物としてはとてもすぐれているようで、実に多くの蝶がやってくる。






また、多くの蝶がこの花に吸蜜する姿は一見とても Photogenic で インスタ映えすることこのうえない。






そんなわけで、いつも複雑な気持ちでマルガリータにくる蝶を撮影しているのです。







カノコソウにきたコチャバネセセリ。











北海道では1化で外縁毛が白一色なのに注目して下さい。本州では2化〜3化が発生し、これらは外縁毛が白黒まだらになります。






コチャバネセセリも、蜜量が少ない在来種カノコソウよりも、実は外来種マルガリータのほうが好きなようです。







しかしエゾスジグロチョウは何故かマルガリータに吸蜜することはありません。ストローの構造になにか理由があるのでしょうか。クサフジに吸蜜中。










クロヒカゲも決してマルガリータにくることはありません。









ヒメシジミ♀の異常型を発見、なんとか撮影しようとしましたがひたすら飛び回って撮影できず、仕方なくネットして手のひら写真になりました。

   






最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナーのいずれかを をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

外来種カラフトセセリ撮影のコツ

2019-08-23 20:26:17 | カラフトセセリ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村



外来種カラフトセセリ撮影のコツ



2016-7-15(金) 曇 19度C


この日、北見市郊外ではウラジャノメ、ヒメシジミが最盛期であった。


完全に北海道に定着した外来種カラフトセセリは局所的に発生場所があって、この時期チモシーの群落のあるところには個体数が多いが活発に飛び撮影は困難。



午後4時30分。クサフジの花にカラフトセセリ1♀が吸蜜していた。




日中、気温が高く日差しの強いときは、ひたすら飛び回るばかりのカラフトセセリも、この時間帯になると穏やかに飛びすぐ止まり撮影しやすくなる。










にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

道路沿い自動草刈り車の導入とカラフトセセリの減少

2018-07-20 22:31:50 | カラフトセセリ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村道路沿い自動草刈り車の導入とカラフトセセリの減少


2018-7-20 (金) 晴れ のち曇り 31.7℃ 

         


2018年度もカラフトセセリを確認した。



この蝶は北米から輸入された牧草についてきて1999年、滝上町などで大発生し、漸次北海道各地に分布を広げつつある国外からの移入種である。



この日、ふと気になってカラフトセセリをさがして国道沿いをゆっくり走った。



昨年までは、かなり精力的にカラフトセセリをさがしていたが、今年はもう飽きたのと休日がいつも天候不良であったのと、多忙が続いたこともあって、実はカラフトセセリ探しは今年初めてでした。



午前11時頃、北見市の隣町の置戸町勝山の国道沿いの牧草地の縁に10m4方ほどのチモシーの群落があり、10数匹のカラフトセセリが飛翔しているのを確認した。


  


近年、放置された牧草地は、ほとんどがオーチャードでありカラフトセセリは、この狭いチモシーの群落周囲のみに見られた。



とても長いストローを存分に伸ばしてアカツメクサやシロツメクサの花で吸蜜していた。



















ストローの短いカバイロシジミやヒメシジミはアカツメクサの花で吸蜜することが不可能であることは以前に述べた。


ただ、長いストローが仇になり深々と蜜腺に挿入したストローが何故か抜けなくなって、とうとうあえない最後をとげるカラフトセセリがいるのは興味深いことです。




ところで、この時期、草地をさがせばどこにでもカラフトセセリがいるといった印象を持っていたが、それは誤りでチモシー群落のないところにはいない蝶である。


在来種のクサヨシでも幼虫が発見されるというが主たる食草ではないと思われる。



従来、道路脇など路傍に繁殖する傾向が強いチモシーは近年各地で導入されている道路沿い自動草刈り車のため、どこでもきれいさっぱり刈り取られてしまうため激減している。 



道路沿いからやや奥に大繁殖している牧草は、ほとんどがオーチャードでチモシー群落は明らかに減っている。



オーチャードはチモシーに対して圧倒的に優勢でチモシー群落はたちまちオーチャードにのみこまれていくように見える。



それと同時に、この数年、私のテリトリーでは、カラフトセセリもやや減っている印象がある。



数年前まではカラフトセセリが大発生していた農道沿い産地が自動道路沿い草刈り車でチモシーがきれいさっぱり刈られるようになり、同時にカラフトセセリもいなくなったところがある。


  チモシー。



ただ、カラフトセセリは こんなことで消えてゆくような、やわな外来種とはおもわれないが、オオモンシロチョウのように一定の時間経過のあとに落ち着くところに落ち着いてゆくものと思う。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村

2015年津別町でカラフトセセリ発見できず

2016-08-09 22:16:49 | カラフトセセリ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村


2015年津別町でカラフトセセリ発見できず


2015-7-26 (日)  曇 一時雨

この日、釣りの合間に津別町から阿寒方面の国道沿いの各所でカラフトセセリを捜したが発見できなかった。

この日はコキマダラセセリとオオチャバネセセリが多く、いたるところで見られたがカラフトセセリは発生の盛期であるにもかかわらず発見できず、未だ津別町には侵入していない可能性が高いとおもわれた。


オオチャバネセセリ。



以下コキマダラセセリ。










コキマダラセセリはものすごく長いストローを伸ばしてクサフジの花から吸蜜していた。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

2016-7-22 カラフトセセリ、ついに北見市に侵入。

2016-08-08 00:59:18 | カラフトセセリ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村2016-7-22 カラフトセセリ、ついに北見市に侵入。

2016-7-22  (金)  晴れ 28度C 暑い

蝶友A氏からの連絡で北見市郊外の仁頃山登山道入り口付近で北見市在住の蝶愛好家 K氏がカラフトセセリを発見したという。

そこで午前10時、さっそく現地へ向かってみた。

この日、北見市郊外の仁頃山登山道入り口付近で白い花にきているカラフトセセリ5匹を確認し撮影した。





日差しが強くカラフトセセリは素早く飛翔してなかなか止まらず吸蜜中の一瞬のチャンスに撮影したが、まともな写真を撮影するには本当に苦労した。

他にも数匹カラフトセセリらしい小型のセセリを目撃した。

同時にコキマダラセセリも多数みられたので、確実に採集、または撮影できていない場合は小型のコキマダラセセリ♂と誤認しやすいので注意が必要。(慣れれば飛びかたでなんとなくわかるが確実を期するためには目撃記録は避けたいところである)

コキマダラセセリ。 小型のコキマダラセセリは時にカラフトセセリと誤認しやすいので注意。  

分布拡大を続けているカラフトセセリはとうとう北見市郊外にまで侵入してきたもよう。

今日の撮影地ではチモシーはとても少なく、一生懸命さがしたわりには発見できた個体は少なく発生地も10m四方ほどの狭い場所であった。




多数のコキマダラセセリのほか コムラサキ♂、メスグロヒョウモン♂。汚損したコヒョウモン♂、発生初期のジャノメチョウ♂などもみられたが 蝶の個体数は少なかった。





例年、ジャノメチョウが出始めると一斉に花をつける月見草がきれいであった。




帰りにヤマベ釣りで人気があるという仁頃川上流をさぐってみたが 針にもかからない小型シンコヤマベばかりで針に勝手にひっかかってスレで釣れてくるしまつ。釣りの対象とするにはチビちゃん過ぎる。




丁度夏の森の花ウバユリが満開で、草原にはヤナギランが満開であった。








仁頃山登山口入り口に生々しいヒグマのウンコがあったが、この日も多数の登山者が仁頃山へ登っていった。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村