ブータン・インド国境の街、プンツオリン。
ブータンへ入国するには現在はバンコックからブータン国営ドルックエアの直行ジエット機がパロ空港 ( 標高2200m ) まで飛んでいます。
しかし長年の鎖国の後にブータンが1978年に開国したころ、私たちははインドのカルカッタまで飛行機でゆき、そこからインナーラインパミットを取得して、アッサムの大平原をひたすら車で走りに走って、ブータン・インド国境の町プンツォリンへたどり着き、有名な大門を通ってブータンへ入国していました。
プンツォリンは、ブータンとしては異質の都市。ブータン南端国境にあり、インド領のジャイガオンの町と隣接しており、国境貿易によって繁栄してきたようです。一見、あまり大した町には見えませんが、毎日たくさんのインド人が国境の大門をフリーパス状態で通過してブータンに出稼ぎ ? に来ていました。これらの人々は夕方には一斉にインド側へ帰って行きます。
ヒマラヤの高地帯の王国の印象が強いブータンですが、ここプンツォリンは標高293m、郊外には熱帯雨林を思わせるジャングルもあり普通種ばかりですが ヘレナキシタアゲハなど蝶は多かった。ブータン産ヘクトールベニモンアゲハは、ここプンツォリンでのみ記録があります。
町外れで見られたウスイロキチョウ Eurema andersoni Moore . Eurema属の蝶は近くのシッキムには6種、ネパールには4種が知られており、私はブータン で3種 (ウスイロキチョウ、キチョウ、ツマグロキチョウ) を確認していますが、入念に探すとさらに種類がいるかもしれません。
プンツォリンでもタイワンモンシロチョウ Pieria canidia Sparrman はやや山地性の蝶でした。
日本では、かって対馬ではごく普通に見られましたが、近年突然消えてしまいました。爆発的に増えたシカによる食草食害や気候変動など原因が取りざたされていますがブータンでは普通の蝶でした。
クロテンシロチョウ Leptosia nina Fabricius.
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