エゾスジグロチョウの大集団の下にあったのは。
20XX-7-29 (土) 晴れ 27℃
この日、北見市近郊の山奥の渓流にヤマベ釣りに出かけました。
この時期、オホーツクの山奥の林道ではエゾスジグロチョウ夏型が大挙して発生し、羽化したてのオスたちがしばしば大吸水集団を作りその光景は圧巻です。
普通は水たまりや湿った地面などに多いが、なんとなくいつもとは違ったような違和感を感じる集団を発見しました。
おびただしい数のエゾスジグロチョウ集団の中にはキバネセセリやアカマダラ 夏型の姿も見えます。
いつものことだが、このようなエゾスジグロチョウの大集団の撮影は、そう簡単ではありません。
これ以上は無理というほどそーっとそーっと注意深く接近してシャッターを切ってゆきますが、大集団の中にはどうしても見張り役みたいな敏感な個体がいて、いち早く私の接近を感じて舞い上がってしまいます。
それにつられて次々とチョウが舞い立って、最後は少数のチョウが残るのが普通です。
今回はズームを効かせてやや遠くから撮影しながら接近しましたが、やっぱり同じで当初の見事な大集団を撮影するには至りませんでしたが、まあまあの集団写真が撮れました。
ほとんどのチョウが飛び去ってしまったところでよく見ると、チョウたちはエゾタヌキの半ばミイラ化した屍体に群がっていたことがわかりました。
なんらかのの理由で( 車にはねられる、いわゆるロードキルが多い )非業の最後を遂げたエゾタヌキ君はもうすぐ林道に吸収されて、毛は少しづつ風に飛ばされて、やがて誰にも知られず消えてゆくのだと思います。
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