湘南の名所巡りの後半は、大磯海水浴場から北浜海岸の遊歩道を経て花水川沿いの唐ケ原から旧東海道大磯宿を巡ってきました。
海岸の堤防沿いの遊歩道の入口には、明治天皇が網引き漁を観られた所で、「明治天皇観漁記念碑」が建てられています。
海岸には、ハマヒルガオの群生地となっていますが、殆ど咲き終わって異様な姿となっていました。
遊歩道から花水川沿いの「関東ふれあいの道」に入り、東海道の高来神社へ向かいます。
高来神社(高麗寺)は神宿る山として地域の信仰を集める神社で、神武天皇の御代の創建されたと言われる古刹で高麗権現社とも呼ばれ、源頼朝が祈願したパワースポットとなっています。
本殿の左には珍しいシイ・ニッケイという珍しい大樹があり、樹幹の心材が枯死腐朽し空洞化したスダジイとヤブニッケイが根付いた二種の樹木が一体化したものだそうで、樹齢300年を経た珍樹で大磯の天然記念物に指定されていました
本殿の裏には、高麗山へ向かう男坂と女坂の分岐点には、末社の比良加久社が鎮座しています。
拝殿の奥には、高麗山の霊水が湧き出て、水神・龍神が祀られており、御供水をかけると、ツキを授かるそうで、健康長寿を祈願していました。
高来神社から旧東海道の化粧坂松並木に入ると、大木の松が聳え立ち、昔のままの姿の並木道となっています。
旧東海道の化粧坂松並木通りの入口には、曽我兄弟の兄十郎に恋した「虎御前」が近くに住んでいて、十郎と会う時に化粧したと伝えられる「化粧井戸」が史跡として保存されて季節の花の紫陽花に包まれています。
化粧坂の一里塚付近には、広重の浮世絵にも描かれた「東海道五十三次 大磯虎ケ雨」の画が展示されており、遊女の虎御前が流した涙が雨になったという由来となっているようです。
画の横には、「化粧坂の夜雨」の情景を詠んだ石碑も見られ、大磯八景碑の一つになっています。
旧東海道の大磯駅付近の、日本三大仇討物語の曽我兄弟にゆかりの「延台寺」の境内の曽我堂には、重さ130キロの「虎御石」が祀られていて、5月末には御開帳され「虎御石まつり」が開催されるパワースポットなっています。
境内には、虎池弁財天の御神石や大磯宿の遊女の墓も立っています。
歴史のまち大磯町のアオバトや大磯宿の歴史スポットを巡りながらのぶら散歩でした。