7月30日に明治天皇が崩御されてから百年を迎え、明治神宮で行われた「明治天皇百年祭」へ出かけてきました。
原宿から神宮の杜の玉砂利を踏みながら木造では日本一の大鳥居を経て本殿へと向かったが、この日は特別の静寂感が漲っているような雰囲気となっていました。
明治維新以降の混乱時期を乗り越えて近代日本への礎を築かれ、国民から絶対的な信頼を得られていた明治天皇のご遺徳をしのびたいと願っていたが、いろいろな功績を知りその背景を学ぶ機会となりました。
大鳥居をくぐると参道には、明治天皇のご生涯をパネルで紹介されており、大政奉還、王政復古、教育勅語、五箇条御誓文など常に国民の先頭に立って、国と国民の平和に尽くされた明治時代を改めて振り返り、現代社会と見比べて実に学ぶべきことが多かりし・・・・と心痛な思いを抱いていた。
本殿に向かうと丁度神事が終わって、神職の方々が本殿から出てこられたところでしたが、荘厳な雰囲気となってお迎えすることが出来ました。
本殿に参拝する人も列をなしており、この日特別に開かれた扉の向こうに御祭神を仰ぎ参拝できましたが、気持ちが引き締まる思いでした。
参拝後には、宝物殿へと回ると、素晴らしい校倉風大床造様式の建造物で、中には明治天王と皇后の装束や調度品が陳列されており、歴代天皇の肖像画も見ることができました。
御苑(明治神宮御苑)に入り緑深い苑内を散策し、真っ先に神宮のパワースポットである「清正井」へ走ると、この日も約10人ほどの先客があったが整理券が出る程ではなく、目指すパワー画像を撮ることが出来ました。
清い水が溢れる井戸からは、パワーがほとばしっており、携帯電話の待ち受け画像にすると倖せを呼び願いが叶うとされており、神宮の隠れスポットとなっている。
広大な御苑内の雑木林に包まれた散策路を歩いてみると、菖蒲などの季節の花々は時期を過ぎていましたが、南池回りには四阿(あずまや)や御釣台などがあり、水面に映る樹の緑も美しく、ここが都会の真ん中とは思えない静けさでした。
また、突然目の前に餌をねだってだろうか、タヌキが現れてビックリしましたが、案内所で聞けば、いつもの間にか3匹が移り住んできたそうです。
原宿口の鳥居前の特設ステージでは、百年祭を記念しての郷土芸能奉納が行われており、東北地方の伝統芸能が披露されており、観衆の大拍手を受けていました。
原宿駅前に戻ると表参道通りには、百年祭を記念して国旗と提灯が風に揺られており、百年祭一色に染まっていた。
この後、明治天皇とゆかりのある乃木希典を祀る乃木神社へと向かったが、明治~大正~昭和~平成の時代を顧みて、近代日本の歩みの一端を覗き見たような実感を覚えた。