お台場の日本科学未来館で開催されている企画展『メイキング・オブ・東京スカイツリー』~ようこそ、天空の建設現場へ~が、会期末を迎えていたが、ようやく時間が取れて公開展示会へと出かけてきました。
これまでも何度も建設現場周辺を訪れて、世界一高い自立式電波塔の成長過程を観てきたが、完成した今、改めて天空の建設現場が再現されると展示会と聞いて、大変楽しみにしていたところでした。
管理者も現役時代には、各種プロジェクトの建設現場を担当したこともあり、前例のない規模と時空を超えた設計コンセプトによる大プロジェクトの建設スタートから完成までの過程を観ながら、その苦労の一端を見せてもらい、唯々感心して見て歩いていた。
地震対策に対する対応にも、設計を担当されたエンジニアから懇切丁寧に説明を受けたが、どれほどの試行覚悟があったことだろうと、感心させられていた。
入場して最初に設計過程におけるデザインモデルが、実物の1/300のサイズで陳列されており、その過程をみていて、底辺の三角形から円形への変化に興味を持っていたが、そのデザインには日本の伝統文化である「そり」と「むくり」を採用しているそうです。
また、レゴブロックを組み合わせた実物1/100の「レゴ版スカイツリー」が公開されていましたが、回廊から眺める偉大さは格別でした。
634Mという途轍もない高いところまで資材を荷揚げするクライミング・クレーンの性能にも感心していたが、これまでにない多くの工夫が加えられて実現していたそうで、クレーンのコックピットに入っての3D映像にも体験することも出来ました。
営業開始は5月22日に決定しており、今からその賑わいが想像を超えるものになりそうな予感さえするが、新しい東京の新名所になることは間違いなく、天空から未来へ繋がるものになって欲しいと願いつつ会場を後にして、 「科学未来館(Miraikan)」の常設展示場へと向かった。
展示館は、宇宙・地球・人間という視野で科学技術を捉えて、「地球環境とフロンテイア」、「生命の科学と人間」、「情報科学技術と社会」のテーマで、近代科学技術の粋を集めたミュージアムとなっていましたが、1~2時間ではとても見れないほど、幅と奥行きが深いものでしたが、先端科学技術の一端を体験していました。
入口のシンボルゾーンでは、「宇宙から見た今の地球を、多くの人と共有したい」との思いを、地球の球体(ジオコスモス)が大空間に浮いており、オーバルブリッジを巡りながら見れるようになっていました。
会場内には、各地の小中学生が校外学習に訪れており、賑わっていましたが、一緒にコンピューやモデルを共に見ながら、懸命にノートにメモを取りあっていた。
中でも、宇宙ステーション(ISS)では、ステーション内の人間の生活空間が紹介されており、個室やトイレなどの実物が見られ生徒達にも大変関心が高かったようだ。
また、地球環境については、46億年の歴史と人間の活動により循環が滞ったりとぎれたりすることによる影響など実験結果を見せられて、その解決の糸口さえ見出せない我ら現代人に問題の深さを投げかけられていたようだ。