ジェロの初アルバム『約束』

昨年の歌謡界で大フィーバーした異色の演歌歌手「ジェロ」さんのファーストアルバムが発売されたので早速買い求めた。

念願の紅白歌合戦への出場を果たし、最愛の祖母と誓った『約束』を果たしたことに由来して、アルバムのタイトルを『約束』としたそうだ。

全10曲は、「海雪」を除いて全て趣を異にする曲であった。

これまでも、色々な曲を唄ってその素晴らしい才能に驚嘆していたが、改めてオリジナル曲を聴いていて、その日本人を上回る「日本の心を歌える演歌歌手」であることを再認識した。

特に、正統派演歌の『試練』や『えいさ』などはすばらしく、バラエテイのある曲ばかりである・・・

曲のイメージをジェロ自身が作曲家に伝えて、作曲をお願いしたそうである。

『晴れ舞台』は、NHKの『みんなのうた』で流されていたが、ジェロの母への感謝の想いを切々と唄われており、これまでに耳にしてこなかったメロデイがお気に入りであった。

アルバムには、ジェロの感謝のメッセージが書かれており、アルバムに賭ける並々ならぬ気持ちが伝わってくる。

メッセージの一部に、　「ターヤンいつも見守ってくれてありがとう」に始まり、和歌山の友人、大阪の友人、ダンサーの友人、東京の友人、横浜の親戚と友へ・・・・と感謝の気持ちが熱く書かれているのだ。

「ありがとう」は、いつも日本人の心の言葉であるが、ジェロの日本人の心が読み取れるようである。

「試練」の歌詞の一部で、「生きる事は試練か　負けちゃ今日は越えられぬ　明日もちがう試練が　俺の事を待っている・・・」と唄っているが、その唄い振りには、思わず拍手していた。

今年は、若い人にも慕われて、ヒットしてほしい歌手の一人である。

女きみまろ 秦万里子がフィーバー

先月、CD アルバム『半径5メートルの物語』で鮮烈デビューした秦万里子さんが、先日のNHK『おはよう日本』で紹介された。

NHKテレビやラジオの他、多くのメデイアに出ることが多くなり、主婦を中心にバカ受けで人気急上昇だそうだ。

番組では、アルバムの「レジ待ちの行列・・」や「バーゲン・バーゲン」の曲を披露されて、思わず吹き出してしまった。

ピアノの弾き語りで唄う「赤数字が私を燃やす～ア～～全品50％オフ・・・・・」と主婦感覚そのままで唄うのだ。

あの綾小路きみまろが毒舌漫談で中高年に大人気であるが、秦万里子は、『女きみまろ』と言われ、メロデイーを聞く主婦に元気を与えているそうだ。

主婦の日常生活の本音と喜怒哀楽を語り、ピアノの絶妙のメロデイーに乗せて唄う姿にはビックリした。

その金髪で特徴或るメガネの風貌も面白く、美人とはいえないのも（失礼）主婦には親近感があるそうだ。

これまでも秦万里子は、我が街に住まれており、地元では幼稚園や市民サロンでライブコンサートなど演奏活躍されており、有名な存在であった。

地元のタウンニュースでも、紹介されていた。

今年のライブコンサートの予定も、地元中心に関東地区や関西地区などビッシリと詰まっていて、地元の話題も多い。

その内に、『英語で歌わないと・・・・・』と英語バージョンのジャズ歌も期待したい。

演歌歌手ジェロに乾杯!!

２００８年のNHK紅白歌合戦も、例年以上に好評で終了した。

演歌ファンの自分は例年は、大トリまで見ないまま床に就いているが、昨年はジェロと大トリのきよし君を見ていた。

それにしても２００８年の演歌界の話題を独占したジェロの活躍は目覚しく、新しい演歌ファンがどれ程増えただろうか

２００８年のレコード大賞や有線などの新人賞を独占していた。

デビューしたときには、外国人とは思えない流暢な日本語で演歌を歌う姿にはビックリしたものだ。

演歌歌手にはありえないホップ系のファッションで、日本人以上の『日本人の心』を切々と唄っているのだ。

あのこぶしの効いた節回しと演歌の本筋の歌いぶりには、何度聞いてもすばらしい。

コンピューターエンジニアでありながら、演歌を学び「紅白歌合戦に出場」の夢を1年目に実現してしまう。

天国のオバアチャンはどんなに喜んでおられることだろう。

本国から駆けつけたお母さんが感激で涙ぐみ、ジェロも唄い終わって涙していた。

１２、１月のNHK「みんなのうた」に、毎日　ジェロの『晴れ舞台』が流されている。

「遠いふるさとに住むお母さんに、自分の晴れの姿を見せて感謝の気持ちを伝えたい」というジェロの気持ちを中村中さんが作られた歌であるが、毎日のように聞いていて切々と想いを独特のアニメーションと共に唄っているのだ。

おそらくCDもないだろうが、隠れたヒット曲であろう。

歌詞の意味するものを感じながら一緒に歌っていると思わず涙が出てくる。

「おいでよ母ちゃん、オイラの元へ　故郷に残した　優しい瞳に　オイラの姿　見せてやりたい・・・・・・」

誰の歌を歌っても、誰よりも演歌の心を聞かせてくれるが、オリジナルの2曲目『えいさ』が今月末に発売されるそうだ。

日本の心の歌である演歌の年になって欲しい。

黒人演歌歌手ジェロに乾杯