「東京マラソン」はこれまで悪天候が多かったが、心配されていた天候も一日違いで快晴となり絶好のマラソン日和となっていた。
幸運にも出場権を得た約36,000人の市民ランナーと大会を支えた約10,000人のボランティア、約200万人が沿道で応援されたが、一つになっての「東京がひとつになる日」となっていたようだ。
空前のマラソンブームの中で開催されたとあって、これまで走る側で3回参加していたが、これまでに無い盛り上がった「東京マラソン」だったと思う。
我が家族や弟や走友が走っているので、自分が走った「湘南藤沢マラソン」をゴールした後に、 「東京マラソンアップデート」で身内の位置情報を確認しながら、銀座へと向かった。
12時前に銀座に到着した時は、浅草へ向かうランナーと築地方面へ向かうランナーが、行き交い、最も盛り上がっていた時だったようで、仮装ランナーやタレントランナーが通過するたびに、歓声が湧きカメラを構える観衆で、3重4重の人垣が出来ていた。
幸か不幸か、息子は既にゴールしており、弟ランナーはも通過した後だったようで、メトロを乗り継いでゴールへと追っかけたが、沿線のメトロやゆりかもめは、大混雑で乗りきれない状況で、ビックサイトへの国際展示場駅では、さらに輪をかけた混雑となり規制がかかっていた。
ビックサイトについてまもなく入賞者の表彰式が行われ、好記録で入賞した川内選手には、大拍手が湧いていた。
東京マラソンのあれこれを報道記事から拾ってみると、完走率が前回の94.5%から97.4%に跳ね上がっていたようで、これも驚きでした。また、相変わらず仮装したコスプレランナーの多さにもビックリで、中にはあれだけ重装備でよく走れるものだと、感心した・・・
今や、走りながらシャッターを押して走る「カメラン」は、常態化しており撮られる側から撮る側に変って、競走ではなく走るを楽しむ歓走ランナーが多くなっているのを実感した。
今年も多くのタレントや有名人達が走っていたが、数人のガードランナーが伴走しているのは、大会の盛り上げのため「客寄せパンダ」として特別待遇なのか?一般ランナーから見ると、その出場権は、抽選で得たのか、テレビ局のスポンサー枠なのか明らかにされていない。
仮に、スポンサー枠として出場権を得たとしても、ぞろぞろガードランナーを連れ走るのは、いかがなものかと怒りさえ覚えるところ。ガードしなければならないなら、辞退すべきで特権は許せないと思うランナーは多い。今朝の民間テレビ各局の報道では、タレントの話題ばかりでバカ騒ぎしているが、全く興醒めしており いい加減にしてほしいものだ。
また、伊達直人ブームで、チャリティ募集で10万円以上の寄付で参加したランナーは約700人に達したそうで、何と約7100万円に寄付金が集まったそうだが、これもチャリテイー文化の拡大のきっかけになるのだろうか?
タレント猫ひろしとの勝負に絶対に勝つんだと気持ちが入っていた息子も、芸能人最速記録の猫ダッシュで好走した猫ちゃんに約10分近い差をつけられて惨敗し、改めて猫ひろしの実力に驚いていた。
沿道の浅草や有明では、「てっぱん踊り」や「太鼓演奏・ダンス・民俗芸能」などのパフォーマンスが披露されており、ランナーや観客から大変好評だったようで、祭は最高潮になっていた。
ビックサイトでは、凱旋してエスカレータを降りてくるゴールした選手を迎えるべく、ホールは大混雑しており、ピーク前に引き上げたが、またまたゆりかもめ駅は、来る人帰る人でごった返しており、大東京祭は続いていたそうだ。
大東京を舞台に行われた 「家族が一つ、地域が一つ、東京がひとつとなった日」は、感動の一日だった。