先日、小学6年生と中学3年生全員を対象に行われた2022年度の「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果が文部科学省から公表されました。
今年の「学力テスト」も全員参加方式で、国公立全校と私立校併せて合計約2万9千校・191万人が参加して行われました。
また、今年は4年ぶりに小・中学校共に理科のテストも実施されて、観察・実験結果を整理し分析する問題などその結果が注目されていました。
平均正答率では、前回と大きな差はなく小学校では国語・算数・理科共に65~63%、中学校で国語69%、数学51%、理科49%となっており、注目された理科の正答率が低くなっているようです。
都道府県別のランキングでは、今回も北陸三県や秋田県がトップクラスを占めて、日頃の学校や家庭における生活習慣が影響しているようで頼もしい結果が見られます。
小学校では、国語・理科科目で秋田が1位、石川が2位、算数では石川1位、東京・福井が2位となっていました。
中学校では、国語・数学・理科の各科目で、石川が1位・福井が2位と並び、改めて北陸三県の学力の高さが感じられますが、日常の生活習慣の影響が大きいようです。
故郷福井県は、三世代所帯の割合が高く、日頃の家族や友達との交流では、家族だけではなく地域の人々との接触も高いと言われており、学習意欲向上に影響していると思われます。
今回実施された理科科目では、科学的技術が進展する中で自然や科学の現象を理解するためには、より一層観察や実験を重ねて探求力が求められる時代となり、日本の将来を担う子供達への期待が膨らんでいました。
同時に行われた「学習状況調査」では、専門家の意見には、コロナ禍が続く中で学習時間が減少し、友達との交流に不安を感じたとか、SNSへの依存が多過ぎなども指摘されており、今こそ家族と学校、地域が一緒になって助け合う「共助・共育」の必要性が不可欠と考えられます。
学力と共に求められているのは、学校でのいじめなどが深刻さを増している中で、将来を担う子供達が思いやりの心を育むために、道徳教育の質を高めていく必要で、コロナ禍の中で部活動や学校イベントが制限される中で、仲間と交流しながら独創性と自主性を高めて、「知育・徳育・体育」の三育を強化して困難に立ち向かう力を付けて欲しいと思います。
秋には、体力テストも行われますが、部活動や教員減少が見られる中で、子供たちの「知力・学力・体力」を高めてコロナ禍の困難に立ち向かって欲しいと願っています。