知人の紹介があり、4月20日から春本番を迎えたフランスとスペインの国境に近い南フランスへのスケッチ旅行に出かけてきた。
これまでもヨーロッパへの観光旅行でスケッチブックを拡げたことがあるが、あの美しい風景にじっくりと向かい合い画紙にあの風景を描きとるツアーに参加して楽しい旅行であった。
旅行社『トラベルプラン』は、スケッチ旅行に特化した企画で30余年の経験があるそうで、そのコースやスケッチポイントなどの事前調査による案内も期待以上であった。
コースも、一般的な旅行ガイドブックには、記載されていないところが多く、事前にWebなどでいろいろ調べたが、殆どデータが無かった。
今回のコースは、一般的な観光地や絵葉書的な名所ではなく、『画になる田舎の村』が主体でスケッチポイントも限りが無いほどである。
事前調査がしっかりしていて、多くのスケッチポイントまで案内され、連泊によりじっくりと思い思いのポイントを選びホテルからも徒歩により出かけられ、時間に束縛されることもなく最高の「スケッチ町」であった。
今回のコースは、パリ経由でミデイ・ピレネー地方のトウールーズに入り、バスにてミデイ運河の街「カステルノーダリー」とカタリの歴史的城塞の街「カルカッソンヌ」、国境近くの港町「コリウール」、スペインに入り中世の橋の村「ベサルー」をゆっくりと訪ねて、最後は美しいシテイー「パリ」と、中世の町を描いてのスケッチ三昧の旅であった。
ツアー参加者には、油彩や水彩経験歴が長いベテランが多く、経験の浅い管理者は躊躇する気持ちもあったが、
気持ちの良い参加者に恵まれて水彩談議を語りながら、フランスの歴史を学ぶ貴重なツアーを経験した。
田舎町の伝統ある地方料理やレストランでの地元の人とのふれあいの雰囲気も楽しでいた。
趣味を同じくする仲間との趣味を楽しむ旅は、初めての経験であったが、他のツアーでは味わえないものとなり、病み付きになりそうな味わいである。
10日間の経験は、シリーズで次回からレポートしたい。