午前中は、小学校の「鎌倉の歴史と文化に触れる」校外学習のお手伝いをしながら西鎌倉の静寂な森の中を散策したが、午後は一応お役を解かれたので、東鎌倉の古刹など名所・旧跡を訪ねて歩いてみました。
八幡宮で生徒達と分かれて先ずは「源頼朝の墓」へ立ち寄ると、ここにも中学生のグループが訪れており、頼朝が葬られたという法華堂跡の白旗神社で、涼をとりながら頼朝を取り巻く歴史上の経緯を熱心に論じ合っていたが、これぞ歴史散歩の校外学習の姿だと実感していた。
次に、日本三大天神と言われる「荏柄天神社」に着くとここでも小学生グループが訪れており、学業成就の祈願をしていたが、受験時期には毎年大変な参拝客が訪れている。
境内は広くは無いが、本殿は八幡宮から移設したそうで市の重文に指定されており、また樹齢900年の天然記念物である「大銀杏」も八幡宮の大銀杏が倒壊した今は、秋には黄葉が素晴らしい景観を見せてくれる。
さらに「絵筆塚」は、絵筆の形のモニュメントで有名漫画家150名のかっぱの絵のレリーフが実に愉快である。
次のスポットの「鎌倉宮」に着くが、こちらには殆ど訪問客はなく静かな境内でしたが、天皇系の護良親王を祀る神社で、社格は官幣中社になっているそうで、八幡宮から離れているが貫録を感じる雰囲気が漂う。本殿には獅子頭のお守りが鎮座していましたが、撮影禁止の為断念・・・・
本殿の右隣には、親王の身代わりととなったと言われる村上義光の欅像が「撫で身代わり」として鎮座しており、パワースポットとして人気を呼んでいるそうだ。
パワーをしっかり頂いて、次のスポットの「杉本寺」へと向かう途中に二階堂川に架かる「歌の橋」がありますが、案内に寄ると伝説が語る「鎌倉十橋」のひとつで「かながわの橋100選」にも選ばれているそうです。
「杉本寺」は、鎌倉で最も古いお寺として訪れる方も多く、金沢街道から階段を直登して受付の先には、仁王門があり朱塗りの仁王様が迎えてくれるが、その色形はやはり年月を思わせるものがありました。
また、仁王門の正面の石段にも苔むしておりすり減って円くなっており、今は通行禁止となっており、年月が刻まれています。
う回路の階段を経て本堂に着くが、本堂は茅葺の屋根で出来ており、堂内には十一面観音や毘沙門天、不動明王など多くの仏様が祀られており、しばし向き合ってお参りさせてもらったが、暑さを忘れた時を過ごしていた。
杉本寺を後にして、次の報国寺に立ち寄り、そのあと滑川沿いの「田楽辻子のみち」を歩き「釈迦堂切通し」への古道を進み、最も期待していた切通し(洞門)に着いて見ると、何と落石のため切り通しは残念ながら通行禁止となっていた。
遮蔽ゲートから遠目に切り通し洞門を覗くが、これだけの規模の切通し(洞門)は見事であるが、やぐらなども見えず後ろ髪を引かれる思いで引き返して、祇園山ハイクコースへと向かった。
祇園山コースも冬に3年ほど前に歩いたが、高く生い茂る高木の中の道は、差ほど高くは無いが涼しさを覚えて気分よく歩を進めて、予定外コースでしたが約30分時弱で、八雲神社へと下山して駅へと向かった。
校外学習のお手伝いから思わぬ歴史散歩でしたが、鎌倉の歴史と文化はまだまだ奥が深いようだ。