玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

海の上のバルコニー

2021-06-23 11:25:27 | 映画

日本では未公開だそうだが、ネットで一気に観た。久しぶりのフランス映画、アルジェリアが回想に出て来る。

監督はニコール・ガルシャ、2010年の作品、男優はジャン・デュジャルダン、よく見る顔だ。女優はマリー=ジョゼ・クローズ。

この女優が何となく気に入って、最後まで引きずられた。けっして美人ではないが魅力ある女性であった。

落ちは云うまい。大した終わりではないが、後半まで謎めいていたが、知ってしまえば簡単、そんな感想。

ともかく魅力ある女優は見ていて飽きない。つまらないコロナ自粛生活の一瞬の清涼になった。

そう言えば、フランス映画には植民地がよく出て来るが、なぜ日本の映画には植民地が舞台になる作品が少ないようだ。

台湾や韓国が植民地であった情景や出来事を題材にした映画の記憶がない。こちらの側に、後ろめたさがあるのだろうか。嘘でも美化するものが無かったのか?まあ、いいか、・・・。

 

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二人の眼

2021-06-22 11:10:19 | ブツブツ

ふと、あの二人の顔を見ていると、両者は犬猿関係にあるのですが、目が似ているのです。作家辺見庸が言うならば、死んだ眼、特高の眼のように濁って、目の深層が全く見えないのです。

居並ぶ政界の兵をたぶらかして、いくつも政党を渡り歩いて、出身である学籍も怪しい、かつて愛嬌を武器とした稀代の詐欺師に366万票入れた自治体の住民の人々にも、今回の愚挙の責任の一端は有ります。

70歳を越しても他人の靴を舐めて生きてきた執事が大宮殿のお殿様になった時、其処に何を期待できるのでしょう。彼は人として大事なものの何かが破綻しているに相違ありません。

彼を選んだ先代の御殿様はこれまた幼少期の傷が嘘を息を吐くようにつける類稀なる能力がありました。しかし、彼は優秀な家来に任せる物ぐさ太郎でもありました。それでなんとか7年8カ月持ったのでした。

奇遇というのを、こう云う二人の同時性の存在を言うのでしょう。

詐欺師と破綻者の二人が先導役となった今回のオリンピックは、地震と原発が重なった二重苦に匹敵、いや世界的という意味でのパンデミックの進行や経済的な影響は全く計り知れません。

この国は呪われているとしか思えません。今回のオリンピック開催は政治の愚と禍のそのものです。

みなとみらい地区の空き地

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サン・モニ 

2021-06-21 11:10:49 | あれこれ

サンデー・モーニングは今日日では唯一まともな番組だと思うが、岸井茂格が逝き、佐高信が出なくなって、ガス抜きならぬ風船抜き程度に萎んできた。

筑紫哲也や久米宏が自由にモノが言えた時代が懐かしい。関口宏が逝けば、サン・モニはきっと無くなるだろう。

今や、メディアは特ダネで他社に抜かれるより、特オチ(政権に逆らったメディアにニュースを流さない)の方が怖いのである。

この国のメディアは、昔の大本営発表のように、官邸発表しか報道しなくなるだろう。

いつからこうなったのだろうか、…。1999年の堤防の決壊という自自公政権の多数決主義を唱えた小沢自由党からか?B層を定義して郵政選挙で刺客を送った小泉政権からか?振り返ってみても、よくわからない。

ただ確実に言えることは、民主党政権が官僚とメディアに潰され、「悪夢のような…」と大嘘を言って見せて、あの血筋の良いお殿様が出て来てからであろう。

あのお方がコロナ対策ですっかり疲れて、病気?になった。急遽、茶坊主を後釜にしたら、その茶坊主さんは殿様と同じ厚遇を求めた。

それが、最近のアメリカ参勤、G7参加と、栄誉の権利を行使しただけ。次は、コロナ禍のオリンピック開会式で、中央席に自分が座って殿様気分を味わいたいだけ。そういう事だと思うよ。これが事実でないことを祈っています。

現代のバベルの塔・・・。言葉のない政治。

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うら悲しい二流国

2021-06-18 11:29:31 | ブツブツ

G7を見て、つくづく二流国になったと思った。その国に似合った国の代表だとも思った。

みっともなくて、恥ずかしくて、テレビを正視できない。

いつも一人で浮いていたね。誰も寄ってこなかった。

そのうちに韓国にとって替わられるか、アーリア系のインドに替わるのかな。

きっと英語が話せないから、爪はじきにされているんだ。

あれを見て情けない、と思わない國民は同じ程度の人間だという事かな。

内弁慶で、帰ってきたら「内閣不信任なんか出しやがって生意気だ」と言わんばかりに、訳の解からない安保土地規制法なんか強行採決して、野党に眼を飛ばしていた。

あれで国民も脅かしているつもりなのさ。麻生の予言したヒットラーかも知れない。

あのお方を選んだ自民党。その自民党議員を選んだ国民たち。

みんな揃って、コロナ禍のオリンピックでどうなるのか?座して待つのみか!!

 

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近現代本の相関関係

2021-06-17 11:42:31 | 

藤田侍従長の下には木下道雄侍従次長が居た。藤田が公職追放を予期して辞職を願い出た時に、木下が後任候補になった。しかし、天皇の「人間宣言」、「五人の会の拝聴記録」(後に『昭和天皇独白録』として刊行)を終えたところでお役御免となった。

木下は1887年生まれ、1974年87歳でこの世を去った。ということは、彼は藤田尚徳『侍従長の回想』の1961年刊行を知っていただろう。そして、自分はもっと昭和天皇の事を知っているという自負もあったであろう。

その遺志を汲み取ったのが娘の淳であり、それを薦めたのが、『侍従長の回想』を解説した皇室記者だった高橋紘であろう。

天皇崩御まで待って、やっと一冊の本となって結実した。それが『側近日誌』である。自分こそが側近であるという表明の題名でもあった。

その一年後に、遠くアメリカから、「五人の会」の一人寺崎英成が写していた「天皇が戦時中を振り返って告白した記録」が遺族から公開され『昭和天皇独白録』が刊行される。

天皇崩御後のこの二冊の本は不思議な縁であるが、出版が文藝春秋であることが気になる。

不思議なことに、天皇・皇室関係は文藝春秋がほぼ独占状態である。この出版社は不思議な存在で、今も文春砲によって世を騒がしている。

吉田裕は『昭和天皇の終戦史』のなかで、『西園寺公と政局』と『木戸日記』の二冊あれば昭和天皇の史料は十分だと云うが、果たしてそうだろうか、天皇の人物像を知るには『側近日誌』と『昭和天皇独白録』がなければ面白くない。

 

 

 

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