玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

『侍従長の回想』

2021-06-16 11:20:42 | 

藤田尚徳は1880年生れ、この『侍従長の回想』を書いた1961年は81歳だった。初版の解説は共同通信皇室記者の高橋紘。高橋紘は2011年没。今、手元の文庫版は2015年なので、解説は保坂正康に替わっている。

81歳の高齢で府立一中を経た頭脳明晰な海軍大将であるが、回想文として文章が明解、典拠は明示されていないが、しっかりした史実の蒐集であった。手慣れた編集者の筆が入ったものだと感じた。

藤田はメモ魔だったのかもしれない。1945年2月、天皇が広田弘毅に戦争の終結方向を尋ねた時の意見が詳細に書かれていた。

そこから見えることは、『昭和天皇独白録』に書かれた「戦争をした方がいいと述べ、…全く外交官出身の彼としては、思いもかけぬ意見を述べた」という広田の好戦的な人物評価はどうも実像と違っていたのではないか、と感じる。

近衛公爵亡き後、東京裁判で文官の戦争責任を広田一人に背負わせたという見方ができる。その糸口になろう。

なぜ1961年に、この本が世に出たのだろうか?60年安保の翌年ということから、天皇制の擁護にしようとしたのだろうか、…。

 

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エンガチョ

2021-06-15 11:10:02 | 愚痴

今回のオリンピックは最初から変だった。

総合競技場のデザインも到底作れないような高額なものを選んだ。そして、やり直した。

エンブレムも盗作騒ぎがあった。これもやり直した。

賄賂騒ぎがあってJOC会長が途中で替わった。

そしてコロナによって、一年間の延長となった。これもやり直しだ。

最近になって、ハラスメントで組織委員会長が女性の会長に替わった。

これほどやり直しや交替が続くなら、昔のこども言葉でいうならば、エンガチョを切らなければ、と思うのだが!

何かとてつもない酷い厄災がやってくるような気がしないでもない。

それがコロナの深刻化なのか、新種のコロナ株なのか、まったくわからないが、…。

長い人生の中で、こんなことは経験がない。

実は何も起こらず、少し経って、何かドカンと想像もできないような事態が起きるような、そんな不吉な感じもする。

ともかく、今回はっきり分かったことは、この国の政治はどうしようもないということだった。

このまま時間が続くことが怖い、・・・。

 

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小選挙区制の結果

2021-06-14 11:25:52 | ブツブツ

かつて細川と小沢の非自民内閣の時かな?

選挙に金が掛かり過ぎる。そのために議員の収賄や官吏の汚職が増える。金が掛からないように小選挙区にして、政治資金を集めるのを軽減するために政党交付金を税で負担するようになった。

しかし、今も、広島で莫大な金が撒かれ、しかも税金が原資という説もある。練馬でもメロンが贈答された。結果は、盗人に追い銭となったようなものだ。

小選挙区で楽になったのか、自民党議員はほとんど世襲貴族となった。

特に血統の良い世襲貴族がボスとなって、官僚の中から佞臣を選りすぐって、それを自在に使いまわして、自分たちの栄耀栄華を満喫していた。

その一端が、森、加計、桜で、最後は欧州貴族御接待の為のコロナ禍のオリンピックが集大成となるらしい。

まるで競技場がローマ帝国の剣闘士のコロセウムのように見えてくる。我々庶民には、パンの代わりにワクチンを打ってくれるとか、・・・。

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国会の芝居

2021-06-11 11:14:21 | 政治

国会の委員会は何のためにやっているのだろうか。

大方の野党議員は小奇麗なパネルを作って、その裏の小さな字を必死に読み上げている。

どうせ質問を事前通告し、省庁から適当な資料を出させて、ちゃんと勉強していますというポーズだけでしょ。

省庁の官僚は自分の出した資料に合わせて何も事実を答えない官僚答弁を作る。

その内容も把握しないままに自民の大臣がたどたどしく読み上げて、官僚の監督・脚本の芝居が延々と行われている。

そんな芝居をNHKで見て喜ぶ人がいるのだろうか。

興味があるのは、国会パブリック・ビューをやっている上西充子さんぐらいだろう。

ともかく、まともな国会質疑をやって欲しいものだ。このままだと、国会は無いようなものだ。

それに野党も加担していることを自覚して欲しいものだ。

そう言えば、枝野は党首討論で30分も時間がありながら、首相に思い出の無駄話をさせて終わってしまった。どこか身体が悪いのかな?この際、野党のボスから変えた方が良いのではないか。

コロナで出生率が大幅に下がるらしい。政治家はしっかりして欲しい。

 

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仕事しなくていいよ

2021-06-10 14:45:02 | ブツブツ

近ごろの政府や国会を見ていると、給料やるから何もするな、と言いたくなる。

必要があるのか、無いのか、全く庶民にはわけの解からない法律を作っている。しかも、議論もせずに、簡単に多数決で成立する。結果、後から取り締りや統制的な法律ばかりを作っているのが解かる。

国民投票法を立民が賛成したのには驚いた。本当に物事を見れない、失敗に懲りない、愚鈍な党だね。

たまに国会中継を見ると、不思議にも、説明している政府側も解からず、質問する野党側もよく解かっていない。

昔の国会では、大臣たちはあんなにメモを棒読みしただろうか?

前の首相は質問通告が無いからと言って答えない、とごねていた。でも、そのすぐ後で、野党議員の席に行って笑いながら冗談を言い合っていた。なれ合い体質で緊張感が無かった。

その光景を見たのは、ちなみに安倍晋三と森ゆうこだけど。

まあ、与党・野党と言ってもそんなものなのでしょ。昨日の党首討論、あれならやらない方がいい。

ともかく何か事が起きた時、身体が動きそうなのは1~2人だった。それにみな男だし、しかも身体も、心も、老いているね。もっと若い政治家が政治の中心にいるべきだと思った。

辻堂海岸からの江ノ島

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