「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

NHKニュース

2008年06月03日 | ニュース・世相
夕方7時、夕飯どき。何はさておきNHK7時のニュースに見入る。
今夜のトップニュース、埼玉県川越市で起きた拳銃所持による立てこもり事件。
事件の経過、概要、犯人の経歴、追跡状況、主犯格の自殺による結末まで、およそ5分。

2番目、国連食糧農業機関主催による「食糧サミット」における福田首相の演説。世界の各地で食糧難による暴動が発生するほど緊迫した食料事情にふれた後、貧困農民に対する食糧増産支援として約5000万ドル早急に実施。当面日本政府の保有する輸入米もうち、30万トン以上を放出する。その他およそ4分。

3番目、スペースシャトルが無事宇宙センタードッキングに成功。
4番目、障害者施設の火災、放火の疑いもあり。
5番目、NHK職員、勤務中の株取引問題。
次いでミヤンマーサイクロンのその後、京都舞鶴・女子高生殺害事件、四川大地震……と続く。

天下の公共放送であるNHKのニュース番組における放送順番は、どのようにして決めれるのだろうか、いつも疑問に思う。

人それぞれに価値観の相違があるのだから、一概にこの順番に…とは決められないのだろうが、今夜の場合でも、世界の貧困農民を支援していこうと言う趣旨の食糧サミットと、周囲住民を恐怖に陥れた拳銃所持立てこもり事件と、どっちに重点が置かれるべきなのだろうか。

このような凶悪事件優先のケースが、最近のNHKニュースで目立っている気がして仕方ない。
視聴者を増やし、受信料の増収を図る上では、民法流の社会面的ニュースから流そうとする意図も分からないことはないが、国家の公共放送としてはニュースの編成順を少し考えて欲しいと思う。

凶悪な犯罪や、生々しい事件放送がトップで延々と流されると、それらを引き起こした犯罪者達が如何にもヒーローのような錯覚さえ起こすことがある。
特に夕方7時のニュースは、茶の間に最も入りやすい時間帯なのだから、視聴率にこだわることなく、政治経済・世界の動き・その中の日本の立場、などをトップで時間をたっぷり使ってみてはどうだろう。
       (写真:3番目の記事として取り上げられた、スペースシャトル)
コメント (8)
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