「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「花なす」

2009年11月05日 | 季節の移ろい・出来事
所用の途中久しぶりに同級生の家に寄ってみた。
元気にやっているか…の声かけと、顔を一目見たらそれでいい…と思いつつ。

玄関で顔を合わせたとたんに、やれ上がれ・そら座れ・コーヒーかお茶か…
夫婦揃って下へも置かぬ勢いで接待に相務められる。
突然で、しかも夕暮れ間近。夕餉の支度に忙しいかな…というこちらの心配などハナっから気にもしていない様子。

電話を掛けても、直接こうしてお邪魔しても、全くいつに変わらぬ「お父さんの大切なお友達」という位置づけで、それはそれは大切にして頂いている。それほどの者でもない只の同級生ということなのに…と思う。

コーヒー・お菓子をご馳走になりながら、孫の話などひとしきり。さー帰ろうか…と腰を浮かすと、いち早く友が姿を消す。ゆっくり帰り支度をしているところへ、裏の畑から大根を抜いてきて水で洗っている。「何にもないがこれを持って帰れ…」と差し出す。「他に何かなかったか…」「花ナスはどう?」さっさと新聞紙にくるんだ、真っ赤に熟れた観賞用のナスの小型、ちょうどフルーツトマト大の実がたわわになったのを頂く。

彼の所に寄ると、何かしら親元へ行ったよう気持ちの安らぎをおぼえる。
家庭で主人が如何に大切に扱われているか絵に描いたようだ、としみじみ我が家で話す。別に粗末に扱われているとは思わないのだが……。

花ナスの植え方も教わって帰った。しっかり畑作りをして、花ナスを育て、格好良く玄関にも飾り、不意の来客にお土産として持たせられるよう作ってみようか。
そういえば、花ナスもナスの仲間。花が咲いたら間違いなく全部実を結ぶという。
我が家でもお父さんの意見が花となって、それに全て実を結べば今よりもっとよくなるのかな。 ン? 平生往生とな…。

        ( 写真:彼の玄関に飾られた、見事な花ナス )

コメント (17)
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