「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「埋蔵金」

2009年11月28日 | 季節の移ろい・出来事
世の中には色んなところにお宝が潜んでいる。
いま流行の埋蔵金も、人目を避けて静かに潜む大きなお宝である。
霞ヶ関という関所には多くの埋蔵金が蓄えられているというもっぱらの噂だが、真相は…??

我が家の周辺にも、地中浅いところに潜むお宝があちこちにバラまいてある。
かといって、勝手に頂いたり、お持ち帰りなどするとたちまちパトカーがやってくる。

ゴールデンウイークを挟む時期に、完全に水を張った田んぼに植えられたレンコンが、真夏の太陽の恵みを受けて、日傘にも折り畳み傘にも匹敵するほどの大きな葉っぱに成長し、地中の根っこを太らせてきた。

これから年末に向けお正月用の縁起のいい食材として、特産岩国レンコンの出荷の最盛期を迎える。
そのお宝眠る田んぼが、刀折れ矢尽きたような敗残の戦場を思わせる茶色の枯れ葉が折れ重なっているのだから、世の中面白い。

霞ヶ関の埋蔵金にしても、海底深く眠る沈没船の金塊にしても、かつては誰か持ち主がいて、今はその持ち主さえ曖昧になってしまっているという筋書きだ。

そこへ行くと、この田んぼの枯れ葉の下に息づくお宝は、元々は単なるちっちゃなタネハスだったものが、5ヶ月・半年…と時間をかけて、自然の恵み、地主さんの努力によって、大きなお宝に成長したのである。当然ながら、確かな持ち主がいる。訳の分からぬ埋蔵金とは格が違う。

焦げ茶色に枯れた田んぼも、岩国というレンコン産地の晩秋から初冬にかけて風物詩のひとつではある。

          
       ( 写真: 浅い地中にお宝が眠る、岩国レンコンの枯れ葉と  最盛期 )
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい