遠くで聞こえていたカミナリさんが、少しずつ近くで聞こえるようになったなぁと思っていたら、いきなり耳をつんざくようなけたたましい雷鳴1発!!天地を揺らし、気持ちを揺らす。「間違いなく近くに落ちたか・・・」と勝手に思いを馳せる。
とたんに、真昼間の空からいっぺんに夕方を思わせる、暗く重たい空へ。
穴が開きそうな大粒の雨が音を立て始める。降るは降るは。
開け放っていた窓という窓を慌てて全部締め切る。しばし沈黙。蒸し暑い。
エアコンを入れるほどでもないなと思いつつ、渇いた土を一気に湿らせるあの独特な臭いが鼻を衝く。心地いい。
もっと触れ、もう少し長く降れ・・・と、畑や庭木の気持ちを代弁する。
思い届かず間もなく小止みに。空も一気に明るくなる。
なんだこれしきのことか、口を少し尖らせながら、一旦締めた窓を開け放つ。
オーオー、先ほどの夕立が涼しさを連れてきた、大きく一息。
ものの30分も窓を開けていたろうか、再び、一天にわかに掻き曇り嵐のような風と共にまたまた大粒の雨。
スコール!!日本的には驟雨(しゅうう)という。急激な強風が雨や雷雨を伴って数分間続く状態。
慌てて窓を締めに走る。なんかしら天におちょくられている気がしないでもない。
そうして雨の上がった昼下がり、近くの蓮田に出てみると、雨に打たれながらも必死に持ちこたえた真白いハスの花が、花弁を散らさず迎えてくれる。その横では、大きな葉っぱが、小さな水たまりを、後生大事に遊ばせている。
風も一時期はかなり吹いたが、大きなハスの葉はその水のカタマリをなんとか落とさず、仲間として一緒に遊んでいるかの如き、格好の被写体となってくれる。
この大きな夕立とけたたましい雷鳴は、他ならぬ梅雨明け間近のシグナルである。
いよいよ来るのか暑い夏。学校も夏休みに入った。
今年が最後になるであろうじいちゃん学校も、週明けの火曜日から本格的に始まる。予定である。
生徒さんがやってくれば・・・の話である。本人は来ると言っているから来るのだろう。
この夏は、どっちかというとこちらが遊んでもらう夏になりそうな気配。
次のじいちゃん学校開校は、少なくとも4・5年先になるだろう。その意味でも大切な夏休みになるのかな。