「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「公衆電話」

2025年03月04日 | 思い出話

                  
                   懐かしの公衆電話ボックス

三日連続のあめ・アメ・雨そして大風。卒業式を間近に控えた中三の孫君にとって、この雨この風ばかりはいくらタフな年ごろとは言え、遠距離を自転車で行かせるのもどうかな~と少し気にはなっていた。そこは、孫君の母親も同じ思いだったらしく、最寄りの駅までクルマで送りJRで登校させた。しっかり者の孫君は、人の迷惑顧みず自分が電車に乗る時間に、ばあ様に電話をかけてきて、夕方4時18分に着くから迎えに来て、と帰りのお迎えを約束する念の入れよう。

約束通りばあ様が迎えに出かけたところへ彼から固定電話に電話が入った。「公衆電話からです」と電話がしゃべる声に胡散臭いなーと思いながら出ると「じいちゃん、オレ。電車が遅れているから着くまでばあちゃんに待つよう電話しといてくれ」という。そっか、中学生はスマホの学校持参は禁止事項である。
どが付く田舎の小さな無人駅によくぞ公衆電話があったもんだ。しかも公衆電話の掛け方をよく知っていたもんだ。窮すれば通じるってことか。ひどい雨風に教えてもらった実体験、無駄にはなるまい。

ワタシにとっての公衆電話は、繁華なネオン輝く街から最終電車に乗ってご帰宅に及ぶときの、駅の片隅にある緑色の電話機。十円玉一つコロンと入れて「今から帰る、迎えを頼む」。電報みたいな一報で、アッシー君が最寄りの駅で待っていてくれる。
時代は流れても、便利な世の中になっても、駅前にポツンとたたずむ電話ボックス、公衆電話は、必需品なのである。そばに柳の木でも植えられていたら「絵になる」昭和の断片である。


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