「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「今年を振り返ると」

2018年12月12日 | ニュース・世相

                

今年1年を振り返って、漢字一字で表すなら『災』と言う字がぴったし来ると考える人が圧倒的だったという。
確かに、西日本豪雨や北海道地震、台風21号をはじめ相次いだ大規模災害は、日本列島を傷め尽くした。そんな被害の現状を目の当たりした多くの人の気持ちの中に、大きな傷痕として残っているのがこの一字なのであろう。

自然災害の仲間という点で、今ひとつ付け加えておきたいのが「記録的な暑さ」である。連日の猛暑・酷暑は「これまでに経験したことのない暑さ」「観測史上例を見ない暑さ」などと表現された。家計を直撃する野菜の高騰そして野菜不足は、まさしく日常生活を脅かす自然災害であった。

さらには、明らかな人的災害も身近なところで発生した。
クルマで30分も走った瀬戸内海に浮かぶ、優雅な島「周防大島町」と本土を結ぶ唯一の橋「大島大橋」に、ドイツ船籍の貨物船が衝突した。怪我人こそ大したことはなかったようであるが、島の命綱である送水管が無残にも破壊された。もちろん橋の強度にも影響を及ぼす損傷が見られ、通行止めによる島からの出入りさえ事欠いた。

3週間に及ぶ交通制限。40日に及ぶ断水は、島の経済を直撃した。「大島ミカン」と呼ばれる地元のブランド品は、最盛期の出荷を制限された。12月に入ってようやく、送水管の修復やそれらの出荷制限も解除はされたものの、物心両面の被害総額は計り知れない。貨物船を操る船長あるいは機関長たる人間が、普通通りの業務遂行をしていたら避けられた災害だけに、泣くに泣けない無念さが胸を締め付ける。

今ひとつ人的災害で世界の経済に大打撃を与え、国際摩擦を引き起こす大罪人が闊歩している。そのお陰で株価でが低迷して、夢も希望も失った人も多くいるはずである。「アメリカファースト」という言葉で、自我丸出し。自国を守るためなら、戦争も辞さない剣幕で世界中を脅し続けるトランプ大統領。彼の言動も、今年の『災』の中に入る大きな人的災害の一つではないだろうか。

こうして『災』あれこれを考えると、人智の及ばない天災と同じかそれ以上に、人災が大きな割合を占めるのは如何なものか。世界中各地で発生した山火事の要因も、地球温暖化に一因があるという。これさえも世界のリーダーを自負する「ロシア疑惑保持者」が世界の潮流を逆行させようとしているかに見える。

なんとか人災は今年で終わりにしてもらわないと、自然災害の多い我が国はダブルパンチを受け続けることになる。立ち直りを期待したい。
残り20日足らずとなった平成最後の年の瀬。笑顔を取り戻して、新たな年号の始まりに期待を寄せたいものである。

ちなみに、我が家にも襲い掛かりそうであった『災』はなんとかクリアして今がある。

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