『銃殺恐れ詐欺に協力』
「ミャンマーから帰還の中国人」 こんな見出しが躍る新聞紙面。
いま盛んに報道されるミャンマー犯罪組織拠点から発せられる、特殊詐欺の複雑巧妙な手口。
騙されてキャッシュカードを渡したり、大枚の現金を見も知らぬ他人に渡しておいて、家族や警察に相談して詐欺にやられた事実を知り呆然とする。こんな構図を聞き飽きるほど耳にし、イヤになるほど目にしてきた。それでもこの犯罪は手を変え品を変えて、益々劇場化、巧妙化して私たちに迫って来る。
犯罪拠点には1400人ほどの男女が監禁されていて、朝から晩まで電話をかけまくる「かけ子」として働かされる。仮想通貨を売りつける詐欺の実績が上がらない仲間は、夜に入って𠮟責の殴る蹴るの暴行を受ける。いたたまれなくなって逃亡を企てたら銃殺される。こんな無法が今の世の中にまかり通っている。だから詐欺犯罪は簡単には減らない。どうすればいいの?
徹底して私たちが被害者にならないことに努力する。これしかない。騙されては彼らのもとにキャッシュが転がり込めば益々増長するばかり。「断て特殊詐欺」の決め手は、電話の話のキャッシュカードだの、儲け話や名義貸し賠償だの、現金を動かす話には乗らない、聞かない、付け込ませない。いち早く周りの誰かに相談する。
それでも巧妙な手口に乗りそうになる。「つい近くで外壁塗装工事をしている者ですが、お宅の屋根のこの部分が気になりましてね」とスマホで撮った写真を見せて「明日の昼私が屋根に上がって点検しましょう、点検料は5000円でいいですよ」と。「へー築30年、そろそろガタが来るのかー、5000円の点検料なら」などと同調するととんでもない話。あそこが痛んでいる、ここが腐りかけていると法外な点検料・作業料を吹っ掛けられる。「我が家の点検は〇〇工務店に全て任せてあるから結構」ときっちり断ること。とにかく点検などさせないこと。断り切れる私たちの勇気と、すぐ誰かに相談する臆病さが、詐欺グループの収入源を断つことになる、んじゃないかな~。どうじゃろう! 点検料5000円に引っ掛かりそうになったのは私でした。
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