「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「寒さに向かって」

2019年01月27日 | 季節の移ろい・出来事

                                 
                                           寒さに向かって咲く、寒アヤメ

寒さが厳しければ大ニュースになり、夏の暑さが度を越えれば大ニュースになる我が国。
一晩に170㎝も雪が積もれば、ニュースになっておかしくはない。夏の暑さも「観測史上初」などという異常高温は、当然ニュースにして、対策を呼び掛けたり、自助努力を促すのも至極当たり前のことである。
それほど日本列島は縦長地形で、1年の内で高温も低温も間違いなく交互にやって来る。

そんな大寒波に向かって、庭の片隅の寒アヤメが今年も健気に花開いている。
楚々としたその風情、穏やかに微笑みかけているかに見える様は、オーストラリアメルボルンで「女子全豪オープンテニス」を制し、世界ランク1位の称号を得た「大坂なおみ」の笑顔を見る思いである。

テニスの4大大会の一つである全豪オープンは、シングルス決勝を戦う時点では世界ランク4位の大坂なおみ。同じく6位のペトラ・クビトバであった。世界ランク4位が6位を破り、見事な日本人初優勝。全米オープンに続く優勝を達成し、男女通じてアジア人初の世界ランク1位になることが確定した。大粒の涙を流しはしなかったが、間違いなくうれし涙は光っていた。大喜びをするわけでもなく、対戦相手クビトバの過去の栄光を讃えるような、静かに喜びを表す様子は、まさに日本人の真骨頂を見せてくれた。

そんな爽やかな仕草や楚々とした落ち着きは、多くの人が認めていたのである。
アメリカの全国紙はチャーミングな素顔に注目。「最も謙虚なグランドスラム(GS)勝者」と評している。
もちろん勝ったことは嬉しい。それ以上に彼女の素顔をこのように評価してくれたことはもっと嬉しい。

寒さに向かって咲く寒アヤメも、ほころぶ梅の花も、寒さに耐えることが当たり前のことのように感じさせるところがいい。ホンの少し自分の顔が売れたり名前が出ると、すぐに思い上がって、鼻持ちならない態度で肩いからせるのは、滑稽であり愚の骨頂であることを教えてあげたくなるな~。

コメント
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