今年もタップリ、我が家のサプリメント
なんだかんだ言いながら、今年もせっせと手入れをしたお陰で、郷の小さな梅園からそこそこの梅の実を収穫した。
下刈りや枝打ち、剪定なども大変には違いないが、小生にとってもっと大変なことがある。
それが、梅の木の下に入り込むときの身構え・心構え・服装の三点である。
ホンのちょっと油断をすれば、この柔肌は虫たちの格好の餌食となる。たちまちに発赤・かゆいかゆい発疹に見舞われて、皮膚科に駆け込む始末。
かれこれ1週間は患うことになる。対策をあれこれ講じてはいるのだが、その上を行くムッシーに対策をムシされる。
今年はことさら慎重にムッシー対策を。お陰で皮膚科に縁がないまま今に至っている。
そして、20kgくらいはあったであろうあの青梅。
口に入るまでには、あれこれ手をかけ、投資をした上にしばらく寝かせないと本当の味を出さない。なかなか厄介な代物ではある。
だから、誰にも彼にももらって頂くのに少し気が引ける。
仕方なく「ウメにウナサレル」と愚痴をこぼしながらも、無駄なく「梅酒」「梅干し」「梅ジュース」「梅味噌」などに加工変身させるのが山の神の仕事。
「梅酒は甘みが少ないと辛いねー」だの「甘みが強いと晩酌するのにおなかが出そう」などと勝手なことを言うのは、相方の仕事。
そうしてこうして、瓶詰め製品はおよそ1年間寝かせる。いわゆる熟成させるのである。
タップリ熟成させたウメボシの味は絶品である。毎朝欠かさず、お粥に一粒浮かべる。我が家の大切なサプリメントの役割を果たす。
この一粒は、メタボ対策のお役にも立っている、と信じることにしている。信ずれば通じる。信じなければなにも始まらない。
さてこの大きな重たい瓶詰め。どこにどうしまって熟成させるか。ストッカーに保管しておいて、暑さ寒さでで駄目にした経験を持つ身。
高いオアシを払わない分、気を遣って大切に扱う「我が家の手作りサプリメント」である。