捨てコン打って基礎作り(昨日) その上にブロックついて、出来上がり!
ストッカーに眠り続ける左官道具を久しぶりに引っ張り出した。
水準器から板のセメント受け、大きな鏝(こて)小さな鏝、目地の鏝まで一通り揃っている、というか、若かりしころ自分で揃えたのだ。
会社勤めのかたわらで、友人が専業にしている土木作業を手伝ったことから、見よう見まねで少し左官仕事も出来るようになっていた。
その上に生来の貧乏性で、出来ることならお金を掛けないように。自分で出来ることは自分の手でやってみたい気持ちが強かった。
今回は、姉が建てて3年が過ぎた家に、都会から甥っ子がUターンして住むことになった。先ずはエクステリアの整理に一役買って出た次第。気持ちは昔のまんまだが、さてどこまで出来るか、兎に角道具を引っ提げて甥っ子の家へ。
どうしてもブロックをついて土留めをしなきゃならない箇所がある。このまま放っておいたらヤバいことになるのが素人目にもわかる。
そこで、力仕事は63歳働き盛りの甥っ子に任せて、吾輩は指揮官兼監督兼左官の頭領という役どころ。
簡単な図面を引き、必要資材を最小限に抑えて見積もり。近くのホームセンターに同道して資材購入。
先ずは基礎工事。セメントを少し控えた粗めのコンクリートを練り上げ、図面に従ってばらまいて行く。これを「捨てコンを打つ」という。
それまでが昨日の作業。しっかり渇いた基礎に今日はブロックを築いていく。といってもたった3枚を2段重ねの計6枚の仕事。
それでも少しカーブを付けるために、ブロックの角を取らなければならない。ここに若いころの経験とテクニックが生きてくる。
まあ早い話がたったこれだけの作業ではあるが、大学から今日までの都会生活では、ブロック1枚だって築けやしないんよ。
口うるさい叔父さんあっての一仕事。材料代はしめて3000円で少しのお釣りが。これがプロにお願いしたら、手間賃と材料費で2万円は下らないだろう。それを思うと、彼にとってみれば大儲け。アタシにとっては久しぶりの左官仕事を喜んでノウハウを披露。
やはり昔取った杵柄。やる気になれば何だって、などと思い上がると「年を考えてやりんさいよ」と、背中に刺さる声が。ごもっとも。
でもたまにゃこうして出番があるのも、元気で生きてる証よ~。
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