「朝曇り、照ろうがため。」100才を生きたおふくろの口伝による数々の教訓の中の一つ。
つまり、夏の朝方の曇り空は、その後ガンガンお天気になるための前触れじゃから、これに騙されて「今日は凌ぎやすい」などと簡単に判断しちゃいけん。という教え。
今日はそれがまっこと大当たりの一日となった。
夏の日が高く上り始める午前7時ごろは、厚い雲に覆われた完全な曇り空であった。それがおよそ1時間後にはギンギラ陽射しの夏空に変わり、暑いのなんの。まさしく朝曇りは照ろうがためであった。
そして午後3時前。一天にわかにかき曇り一気に夜を迎えたような暗さ。続いて久しぶりに目にする耳にするピカピカゴロゴロ。遠くで鳴るのは可愛さもあるが、目を射るよな雷光一閃とともに、頭の斜め上で轟く雷鳴は「あわや近くに落雷?」と年甲斐もなく色めき立つ。続いて台風を思わせる大風が木々を揺らす。パラパラと音を立て始めたと思ったら、それこそ間髪を入れず猛烈な夕立が。
そういえば「夕立は馬の背を分ける」と聞かされたのもおふくろの口伝であった。
最初に聞いたときはそれなりの生返事をしたのだと思うが、成長してゆっくり思い出してみると、夕立という雨の降り方は極めて局所的であるということ。つまり、馬の背中の右側は濡れても左側の背中は乾いている、というほど境界線がはっきりした雨のことを言う、ということだった。
それがどうした? 意味など別にないが、ようやくのこと、今日のカミナリゴロゴロ夕立ザーザー。これでやっとこさ今年の梅雨が明けた、いよいよ本格的な夏だ。と、何かしらときめくものを感じる一方で、コロナはこれまでにない感染拡大の一途の中で、ジリジリ照りつける太陽による本格的な熱中症対策との闘いも始まる。そんな二重苦を今から覚悟しておいた方が良さそうだ、という予防線を張るのである。
二重苦とは、勝てないカープの今シーズンの戦いぶりを言い表す言葉でもあるような。
打てない、守れない。そんな中でもやっとこさ打線の奮起で逆転したと思ったら、次に出てくる投手が「どうぞ点をお取り下さい」とばかりに3人アウトを取る前に2点を献上するお粗末。なんとか予防線を張りたいが、今年はずーっとこんなものなんかねー。寝付きが悪いやねー。
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