goo blog サービス終了のお知らせ 

「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「走行新記録」

2016年10月09日 | 旅行・レジャー

                   
                 高知県江南市野市町の「竜馬歴史館」館内には、竜馬活躍の場面が、精巧な蝋人形で再現されていた

「『剣豪 竜馬のなぎなた免状』北辰一刀流から授与」の大見出しで新聞に掲載されたのが2015年11月8日であった。
なんとしてもこの目で見たい、確かめたいと思い立ってから11カ月が過ぎた。
ようやく重い腰を上げて、昨日10月8日、自分の運転では走行距離新記録を樹立しながら、無事目的を果たしてきた。

朝5時起床、準備に50分かけて夜明け前の我が家を出発。高速に乗ったのが6時10分。
ティータイム休憩、トイレ休憩を何度も取りながら一路倉敷を目指す。マスカット球場を左に見てしばらく。
ハンドル握る腕とアクセルに乗せる足に神経を注ぎながら、ようやく瀬戸大橋の絶景をチラリチラリ。観光バスとはひと味違う眺め。

坂出、川之江をすっ飛ばし南国ICで一旦高速を降りる。
香南市野市町目指して、ナビにおんぶにだっこで、なんとか目的地に10時40分無事到着。我が家を出てからおよそ5時間。
目指す「創造広場アクトランド」に到着、何はおいても「竜馬歴史館」へ。入館料1500円。
ちょっと高いな、やや不満顔で入館。とたんに目の前に圧倒されそうな蝋人形劇場が表れた。これがまた実に精巧で素晴らしい。
江戸期の土佐藩の成り立ちから、竜馬誕生、姉の乙女に調教される竜馬、江戸の剣術修行、勝海舟との出会い、西郷隆盛と
桂小五郎による薩長同盟。新選組はもちろん、最後に中岡慎太郎と共に、京都河原町の近江屋で襲撃されるまでとその後。

それぞれの場面が間仕切りをした広いスペースに、何体もの蝋人形を配置して臨場感を演出。堪能させられた。
二階に上がるといよいよお目当ての「なぎなた免状」長さ270cmに及ぶ巻物仕立て。
北辰一刀流の千葉一門の名前がずらり。千葉周作・千葉定吉・千葉重太郎、竜馬のいいなずけと言われる千葉佐那などなど。
最後に坂本龍馬殿と書かれている。ここにお見せ出来ないのが残念であるが、ぞくぞくする思いでしっかりこの目に納め、カメラに収めて来た。

歴史館を出てもしばらくは興奮冷めやらない。「入館料が高い」などと思ったこの身の浅はかさを笑う。
それもこれも、館内にはアタシたち以外は初老のアベックが一組だけしかいない。あっちこっちゆっくりじっくり鑑賞できたのがさらに興奮を掻き立てたようである。それにしても、11カ月待って、高速だけでも往復640kmをすっ飛ばした苦労は報われた。

ついでに桂浜まで足を延ばして竜馬像を眺めて来たら、総延長720km走破していた。
われながら無謀にも似た長距離走破ではあった。一泊してゆっくりという手もあったが、自分の可能性に挑戦という意味合いもあった。
ご同輩にお勧めは出来ないが、日帰りの限界に挑む長距離ドライブ。自由気ままないい旅であった。 

但し、竜馬ファン、幕末の歴史の一端に興味を持たれるご同輩には、是非お勧めである。
桂浜の竜馬資料館とはひと味ことなる、竜馬の歴史を味わえる気がする。

 
   瀬戸大橋の景観                定番の桂浜景観

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「お手伝い」

2016年10月05日 | 地域活動

     

「岩国市水源の森植樹祭」のボランティア活動のお声が掛かった。
行きがかり上、断る理由もなく、植樹祭なるものを直に体験していないこともあって、引き受けることにした。
場所は、岩国市街地から約70kmの山間部。かつてはスキー場としても賑わった「らかん高原」。

今は雪不足からスキー場としては成り立たないが、オートキャンプ場は隠れた人気を誇っているようだ。
他にテニスコート、ミニゴルフなどスポーツや多目的レジャー施設として、夏場を中心にポツポツ訪れる人もあるようだ。
季節には水芭蕉が見事に咲く池が人気のようでもある。
バスから降りた小学生の中から「空気がおいしい」と声が漏れるほどの、山紫水明、なかなかの高原である。

市内大規模校の一つである麻里布小学校4年生131人を中心に、近隣の4小学校から合計160人が参加した。
彼らを小さな班に分けて、植樹場所への引率、植樹の手伝い、安全見守りなどがボランティアの仕事となる。
社会福祉協議会関係や一般参加で、21人のボランティアが集まった。

今回はヤマグリとコナラの苗600本を植えた。およそ1人が3本のノルマとなる。
杉を伐採した急斜面に、あらかじめ市職や県職の担当者が深さ30cmの穴を掘っている。
それに根っこを埋めて泥をかぶせ、周りを踏み固めていく作業。小学生とは言えやることは速いのに驚く。

小生の受け持ちは、麻里布小4年生男女11人の7班。開会式場から植樹場所まで遊歩道を約150m歩く。
そこで女の子一人が体調不良を訴えた。鼻血が止まらないという。さて困った、ボランティアの腕のみせどころ。
担任を探し出して、とりあえず彼女の植樹作業は中断。話を聞くと「彼女の持病で、時々こんなことがある」という。

10歳の幼さで、すでにこういった病気と闘いながら、みんなと行動を共にしようと必死である。
一休みした彼女の分をみんなで植えて、最後尾の班になったが全員集合の記念写真も撮った。
彼女にとっては、試練の植樹祭参加だったかもしれないが、生涯の記念となってくれれば幸いである。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「松山選手の黒バット」

2016年10月02日 | 家族・孫話

               

10月1日。プ ロ野球セリーグは、6球団それぞれ143試合を戦って、今シーズンのペナントレースを終えた。
早くに優勝を決めた広島カープの最終戦は、地元マツダスタジアムにヤクルトスワローズを迎えての一戦となった。
黒田投手が二桁勝利10勝を目指してマウンドへ。スタンドを埋めた大観衆は、黒田投手の応援に最高に盛り上がった。

結果は言わずもがな。ヤクルトが先制はしたものの、底力を持つカープが、松山の見事な2点二塁打で逆転勝ちを収めた。
黒田投手はメジャーリーグ通算で7年連続二桁勝利。スタンドはいやが上にも盛り上がる。
その陰で、カープ一筋19年間の倉捕手と、同じくカープ一筋16年の広瀬純選手が最後の挨拶に立った。

プロ野球の世界に定年退職などありはしないが、力の衰えた選手は若手に押されて自然淘汰的に、ユニフォームを脱ぐことになる。
広瀬純という俊足功打の選手が去るには、あまりにも過去の実績が頭に残っていて、淋しい気がする。
それでも、彼らの功績は後に次ぐ若手に脈々と受け継がれていて頼もしい。

その点では、広瀬を兄貴のように慕い技術を盗んだのが、カープのアンパンマンこと松山竜平外野手である。
広瀬の最後となる試合に先発した松山は、広瀬へのはなむけのつもりで、彼のバットを借りて打席に立った。
そこで我が家の孫悠雅君の出番である。
「じいちゃん、マツヤマはバットをいつ変えたん?」と目を丸くして聞いてくる。
「さあいつかねー」と言いながらよく見ると、まさしくこれまで使ったこともない黒いバットを持った松山がいるではないか。

野球大好き悠雅君は、確かにテレビの野球中継は熱心に見ている。
そこに、各人のバットの色までチェックの対象になっているとは思っていなかった。
「新しいバットにしたんかねー。誰かのを借りたんかねー」何度も何度も聞く。
そのうち第2打席では、その黒バットで左中間を破る勝ち越し二塁打で2打点を挙げた。

翌日の新聞に、広瀬のバットを借りて打席に立った松山の談話が載っていた。
嘘ではなかった。悠雅君の「バットを変えた松山」の鋭い観察眼は当たっていた。
柔らかい海綿のような脳みそはテレビ画面の全てを見ているのだろうか。もっともっとジジが元気で鍛えてやらなくっちゃ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「豊穣の10月」

2016年10月01日 | 季節の移ろい・出来事

      
      一度はアップしたい、秋のコントラスト    一面に広がる棚田を黄金色に染める秋半ば

早くも10月の声を聞く。暦ももう残りが3枚に痩せてきた。
広い田んぼを持つ友の「何かと気ぜわしい季節を迎えたよ」という切実な声が耳に刺さる。
でもそんな言葉も裏を返せば「稲もよく実って取り入れに追われる豊穣の秋を迎えたよ」と聞こえて清々しい。

1年の中でも秋という季節は、「取り入れ」「収穫」「豊穣」などと、気持ちが豊かになる言葉が古くから使われている。
家を一歩出てみると、鮮やかな朱に縁取られた黄金色の波が拝めるのは、田舎に住んでいる人間の特権みたいなものかもしれない。
毎年の繰り返しなのに、何かしらこの艶やかな色彩は心休まる一幅の絵を見るような心地である。

農家ではないこの身ではあるが、今年の残りも少なくなった10月、気候的にも恵まれる秋半ばは、何かと気忙しい季節ではある。
公私取り混ぜた色んな予定が組まれている。だから尚更、気持ちが少し引き締まるし、少しではあるが力も湧いてくるというもの。
それに目に入るものと言えば、波打つ黄金色の色彩に加えて、こちらも目をみはる美しさを誇る紅葉の季節でもある。

東北5県の紅葉を求めて旅をしてから、早くも1年が過ぎようとしている。
今年は今年でまた、カーナビ頼りにどこか足を延ばしたい欲も持っている。それもこれも先ずは元気であることが条件。
「食欲の秋」をほどほどに「味覚の秋」は満喫したい。「灯火親しむ秋」は、ついつい疎遠になりがちで、取り戻したい気分になる。
今一つ、スポーツの秋は、古き良き友をそそのかして、近くの山登りでもしてみたくなる。

それもこれも、段々先の見通しが迫り来つつある実感の表れかもしれないな~。

  秋の夜の 何とはなしの 世界地図     宮崎 すみ

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい