クライマックスシリーズ第1戦。カープ勝利、このシーンを……
一つの社会現象にもなっているかの如き、広島カープ25年ぶりのリーグ優勝。
今年の強さはまさしくホンモノ。25年間も低迷を続けたチームとは思えない、底力さえ感じさせる。
何がどう変わってこういう結果を招いたのか、定かではない。それでも間違いなく強い。
もちろん勝負事だからいつもかつも、こちらのワザとチカラだけで勝てるわけではない。
相手が勝手に転んでくれて勝ちを拾うこともある。どっちに転んでもおかしくない接戦をモノにすることもある。
そんな現象を多くの場合「ツキをモノにする」という。
そして突き詰めれば「ツキをモノにするのも腕のうち」・「ツキを呼ぶのも実力の裏返し」と評価されるようになる。
いずれにしても、男気と評される黒田博樹41歳8か月と、新井貴博30歳9か月がベテランの存在は大きい。
そこに、27歳組を中心とした若手や実力派がうまく融合して今年の強さがある。
もちろん、チーム全体の手綱を引き締めたり緩めたり、ときにハッパをかける監督・コーチ陣の、研究と努力も見逃せない。
兎に角そんな個々の力が一つのカタマリとなったとき、爆発するエネルギーの大きさは計り知れないものがあるということ。
そこで、45.6パーセントという数字が何を意味するか問いかけてみたい。
早い話が、クライマックスシリーズでファーストステージを乗り越えて来た横浜De-NAとファイナルステージを戦う、
広島カープのテレビ視聴率の数字である。
もっともこれは広島地区における数字で、全国的なものではない、がそれにしても報道関係者にはよだれの出そうな数値ではある。
瞬間最高値は57.6%であったという。
このテレビ視聴率が如何なるものか、どんな意味合いを持つのか、どうやって調べるのか、詳しく知っているわけでゃないが、
この大きな数値になんとなくうなずける気がしないでもない。
要するに広島地区の人々にとって、それほど待ちに待たされた歓喜の時間ということだ。
昨夜も有無を言わせず完勝して、日本シリーズ出場に王手をかけた!! 今夜の黒田の快投に期待である。