昨年11月の海岸清掃風景
私たちの住む地域は、瀬戸内海に面した800mに及ぶ白い砂浜を有している。
1年間放置すると大雨やダムの放流など河川の流れに乗って、白い砂浜は大量の流木や漂着物に覆われる。そんなことから私たちの地域活動のメイン事業が「瀬戸内海環境保全大作戦・青木海岸清掃」という。地域住民や中学生などを中心に400~500人を動員する作業奉仕活動である。
元々のスタートが「海の日キャンペーン」と言うこともあって、海の日を活動実施日と決めて10数年間続けて来た。
4年近く前に発症したコロナ禍によって縮小の一途をたどる中で、作業全体の見直しなど様々な検討を加えて来た。最も大きな議題は実施の時季である。
1年の中でも最も暑い海の日の開催が妥当か、季節を変える選択肢もあるのではないか、等々真剣な議論を重ねた。特に、熱中症の危険性が叫ばれ、参加者の多くが地元の高齢者である実態を踏まえるなど熟慮の結果、実施時季変更を断行した。7月の海の日から11月最初の日曜日へ。
これが大当たり!参加者も主催する我々も、熱中症と言う大敵から身を護ることになる。しかも、涼しさの中での作業は集中力アップや作業量のアップなど大きな効果が得られたと喜んでいる。
と言うことで本来なら今日のこの暑さの中で、体重が減るほどの汗を流し、参加者の熱中症に大変な気遣いをしながらの半日になるところを、実施時季変更という英断によって、大げさに言えば命拾いをした思いがある。今日の海の日も暑かった。本当に暑かった。
先日来の豪雨で白い砂浜は漂着物で汚されてはいるが、後4ヵ月静かに見守って、また改めてきれいな砂浜を取り戻すとしよう。