久しぶりに訪れた彼らの収穫後の蕎麦を処理する施設も充実していましたね。
この設備など、何をする機械か分からずに質問すると、蕎麦の実を選別するものでした。
右の大きなビニールハウスは蕎麦の実の乾燥設備。
これで、乾燥の能率は飛躍的にアップしたとか。
左は乾燥した蕎麦の実を格納する大きなコンテナです。
聞きそびれてしまったけれどもこの機械はどんな仕事をするのでしょう。
字面からは想像できますが、具体的には何なのでしょうか。
これは前からあったもので、蕎麦の実の花のガクに当たる部分を磨いて落とすもの。
これをすることにより、製粉時に細かなガクが残らず白い蕎麦粉になります。
写せなかったけれども、このほかにももちろん石臼を備えた製粉機が有りますし、
高価な蕎麦の剥き身「蕎麦米」を作る機械も有ります。
剥き身にした蕎麦の実を引いた蕎麦粉は白くてきれいなものになりますよ。
さて、こうして作業場を見学しているうちに蕎麦の試食を撮影する準備が整ったようです。
この部屋も久しぶりに訪れたので、その充実した内装にも驚きました。
メンバーの一人が有り合わせの材料で仕上げたもので、板壁から天井まで見事なものです。
さて、いよいよ撮影が終わり、私の出番、試食の段階へと。
採り立て、挽き立て、打ち立て、茹で立て。四拍子揃ったこの蕎麦の美味しいことったら有りません。
これも自分で作った甘からず、塩からずの新蕎麦の味を引き立てる蕎麦つゆ味も最高。
もう、遠慮も何も有ったものではありません。するするずるずると新蕎麦を夢中で頂きました。
「これは本当に美味しいね、これだったら何時でも蕎麦屋を開店できるよ」と思わず口にしました。
蕎麦の打ち手は二人でしたが、蕎麦粉のみの「十割蕎麦」、蕎麦の基本的な「二八蕎麦」、
そして、この地域から小千谷にかけての独特な繋ぎの「布海苔蕎麦」と三種類の蕎麦が出来上がっていました。
この後、蕎麦湯を頂き、さらに彼らの特製「蕎麦茶」を頂きながら会話を交わし、
夕方の再会を約束して別れました。夕方の約束って彼らとの我が家での夕食ですよ。
リーダーは蕎麦屋さんとの商談で来れずに残念がっていましたが、
夕食にはメンバーの二人が、昼食には行けなかった妻の分にと、生蕎麦を持参で来宅。
六時半から始まった夕食は、蕎麦の話から畑の話、TPPの話と会話も弾み、
解散、お開きになったのは日付が変わる十二時になりました。
親子ほど年齢の違う彼らと、気の合う友達になってから四年目かな。
彼らの地道だけれども、一歩ずつ進歩する姿を我が子のことのように嬉しく感じます。
農業自体が衰退の道筋をたどっているように感じられる昨今の世情に、一筋の光明を見る思いです。
これからも彼らの応援を続ける気持ちがさらに固くなった一日でした。
あ、くどいですけれども新潟にお住まいの皆様は十二月八日の、
NHKの「新潟N610」をお見逃し無きよう。「ケーブルテレビ便り」ですよ。
彼らの活躍状況が詳しく紹介されますからね。そして、私もチラリと顔を見せるかも(笑)。
(この話終り)