建設用大型機械が搬入されたので、ガソリンスタンドの解体が始まりが予想された。
11月16日の朝、大きな音と共にその仕事は始まった。
7月30日の早朝に水害に遭い、2メートルをはるかに超える濁流に洗われたガソリンスタンド。
直後から従業員の若者たちが再会に向けて、必死の清掃作業を始めたのだったが・・・・。
農天市場の方向から見ると塀越しに、巨大で怪獣のような重機の解体用アタッチメントが見える。
こうしてスタンドの建屋はあっと言う間にその姿を消してしまった。
こうして、始まった解体作業は雨の日もそして初雪の日も休むことなく続く。
もったも大変と思われる、地下タンクの撤去に作業は進む。
数えると6基もの大型地下タンクが、掘り出され並べられている。
灯油まで含めると、これだけの種類の燃料が格納されていたことになる。
このタンクは漏れを防ぐために内側にタールが塗布されたもので、処分は大変な作業らしいと聞いた。
今は、厚いコンクリート舗装の撤去にまで仕事は進行し、砕いた舗装コンクリートに入っていた、
鉄筋が山積みにされたものが見えたりしている。
それにしても、三人いた若い従業員たちの動向も気になる。
農天市場の野菜を上げたり、時には焼き芋を進呈したりと付き合いが有った。
彼らも強風に飛ばされた農天市場のビニールなどを拾い集めたり、協力してくれた。
突然の大災害、洪水に襲われ再開を期して頑張っていたのに、廃止と決まり涙を流していたとも聞く。
リーダー、主任だった若者はその後八月末の小出の祭で、
元気よくお神輿を担いでいたと、農天市場のお客さんからも聞いた。
時折、彼らの働く姿を思い出しながら、寂しい光景を見続ける毎日です。