
右手にそびえる越後駒ケ岳の左肩奥に小さく見える山が「荒沢岳」。
標高は1969メートルで高くは無いのだけれど、険しいコースで、滑落遭難死の発生も多い山です。

写真の日付を見ると8.23.93と有りますね。
あれから19年も経ったのかなー。
この頃の毎年の夏休みの家族での恒例行事の登山での一コマです。
中間地点は鎖の設置も多く、高所に弱いスベルべママを娘達がサポートしています。

こんな、登山道と言うよりも、岩が欠けてできたような場所も有ります。
滑落したら下は断崖絶壁、結果は最悪なものとなる事必定です。

鎖場でのスベルべママと上の娘です。
この日はガスがかかり、眺望の効かない残念な日だったけれども、それが、高所に弱いスベルべママには良かった。
晴れ渡り、足元が深い沢の底まで見えたら、高所恐怖症の人は足がすくんで動けないほど。
今でも毎年、遭難事故が発生する山だと言うことは容易に理解できる。
スベルべ自身の我がままと言うか、趣味に家族を付き合わせてきたのだが、よくぞここまで無事でした。
ここでの思いでは登山口付近に有った温泉です。
温泉は掘削直後で、温泉宿などとしてはまた利用されていず、源泉が溢れていました。
そして、もったいないと言うので、地元が建てたプレハブ造りの風呂場が存在していた。
一応男女別にはなっているのだけれど、風呂桶はなんと古い大きなプラスチック製の漬物桶。
そして、風呂の温度調整は源泉に谷川の水を組み入れるホースの水量を調節する仕掛け。
それでも、登山で疲れた足腰には随分リラックスして疲れを取る役割は果たしてくれたようでした。
今は、その源泉も遠く銀山平まで引かれて利用されているようです。
ともあれ、こんな危険な山も事故無しに登山できたのは幸いと言うしか無いですね。