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谷の奥には、建設の必要性が論議され話題になった広神ダムが見えました。
私は存在は知っていても、初めて目にして位置がわかったダムでした。
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さて、山上での女性による優雅な天麩羅の始まり。
登りながら「山菜を採ってー」なんて聞こえたけれど、さてこの時期には少し無理な相談。
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一人ひっそりと風景のスケッチをする版画が専門の先輩。
今年の春は「弥彦山」に誘って頂いた先輩です。
なんと、田圃の畔草刈りの仕事からそのまま駆け付け、素肌に古ワイシャツ。
足元はゴム長と言う姿は、物事にこだわらない豪傑の先輩です。
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さて、天麩羅が並べられました。
さすがに山菜と言うほどの山菜は無いけれど、驚くことに椿の若葉まで天タネに。
そして、皿の左下の赤く見えるものは「エッ、エビまで有るのー!」なんて驚きの声に、
「違うのよ、良く見て山のエビ、ツツジの花よ」ですって。
もっとも本物のエビも天タネとして登場して「今度は海のエビー!」なんて大笑い。
持ち物は「お握り」なんて案内に有ったけれども、皆さんがそれぞれおつまみも持参でした。
「山の上で、コッヘルでは無くて、瀬戸物入りの漬け物なんて」と驚きの声も。
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酒で盛り上がる宴会の席に「遅れました、お久しぶりです」と姿を見せたのはカメラを構える会員。
知らなかったけれども今冬、屋根雪除雪の際に転落して大けがをし、何カ月も入院していたのだったとか。
でも、その間に彼の写真が県展で奨励賞を獲得し、その話に全員で拍手喝さい。
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還暦の御当人たちから、缶ビールとワインの差し入れが有ったけれども、ワイン抜きが無かった。
誰かが山用のナイフに着いたオープナーで挑戦したけれども、なんとコルクに刺さったまま折れてしまった。
そこで「こっちに頂戴」とスベルべ。
割り箸を逆さまに、コルクに当て、体重を掛けて瓶の中に押し込み拍手喝さい。
生活の知恵、必要は発明の母ですよ(大笑)。
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ほら、取り皿なんて登りながら採った笹の葉ですよ。
漬物有り、山蕗の煮物有り御馳走が並びます。
酔眼朦朧のスベルべがふざけて「これは何の揚げ物ー」なんて笑いを取ったのが、デザートの「シュークリーム」。
心配された雨も、落ちそうにも無く、山上での還暦祝いの宴は盛り上がりも最高潮。
(続く)