山の畑は豊かな自然に囲まれている。
気付かない人も多いのだろうけれど、理科大好き少年だったスベルべにはたまらない環境。
これは五十年も前に作られた、コンクリート製の溜め池、水槽だけれど、ここにも自然が。
コンクリートの縁、野イチゴの蔓には、白い「モリアオガエル」の卵嚢が見える。
入れ替えすることも無く、溜まった雨水だけの汚れた水でも、卵は孵りオタマジャクシに。
自然界の池などでは、「イモリ」がいると、卵嚢から孵って落ちるオタマジャクシを待ち構えている。
ここにはその大敵「イモリ」も生息せず、「モリアオガエル」には絶好の繁殖地になっている。
これはその後、そう30年近く前に作られた溜め池。
地面を大きく掘り下げ、厚手の黒いゴムシートで内張りされている。
そのゴムシートの縁の上に、カモたちが憩う。
私とマックスが近付くと驚いて飛び去ったが、未練がましく近くを周回していた。
探さなかったけれども、脇の萱藪の中には巣が有るのかもしれない。
みんなマックスとの散歩で出会った光景です。
ついでに何時ものビューポイントに行き、下の風景を眺める。
どんよりとした梅雨空の下では水田が成長した稲で青々として見えました。
先日、来宅された先輩は私の誘いに乗り、ご自分で植えられたジャガイモを見に山の畑に同行。
しばらくぶりに見る山の畑の変貌に驚かれた様子で、しばし、見物の後、帰途に着かれた。
そして、先輩の車が視界から消えて間もなく、私の携帯に先輩から着信。
何か忘れ物でもされたのかなと、少し怪訝な気持ちで出てみると、
「たった今、コンクリート舗装の道路に曲がるところで前にカモシカがいましたよ」とのお話だった。
私も何回か農道を走っていて遭遇したことは有るけれど、そんなに数多い体験では無い。
「カモシカ」の奴め、見慣れない車だと、驚かそうとして出てきたのだったかな(笑)。
畑の近くの小さな沢に下ると、「沢ガニ」や「東北サンショウウオ」にも出会える。
「東北サンショウウオ」の卵嚢なんて、太くて真っ白な物体で、そう、白いコンニャクのよう。
子供の頃、不思議でたまらなかったスベルべ少年は、その物体を持ち帰りガラスの水槽に入れて観察。
やがて、オタマジャクシとは明らかに違う、黒っぽい子供たちが孵化。
でも、水槽の中では食べ物も無く、やがて共食いが始まり、最後には「サンショウウオ」になった一匹だけに。
二、三日前にはスベルべ夫婦がニンジンの雑草取りをしている、前方に二匹の夫婦かと思われる野ウサギが出現。
向こうもまさか人間が目の前に居るなんて思わなかったようで、驚き息をひそめた様子で固まっていた。
マックスが見つけて、大騒ぎになる前に、二匹は藪に消え、マックスは軽トラの下で昼寝をしていた。
最近は、山の農道で野ウサギたちに良く出会いますね。
嫌がる人も多いから、映像はアップしないけれど、先日の朝飯前の仕事帰り、
軽トラの運転席から、登った太陽の直射を避け、杉木立の陰の下で朝寝を楽しむ「マムシ」を発見。
「マックス!ちょっと待ってな、トーちゃん蛇を捕まえてくるからな」なんて話しかけて下車。
少し歩いて戻ると、軽トラが上を通過したと言うのに、まだのんびりと朝寝中。
ゴム長で柔らかく踏み、用心にはめた皮手袋で首根っこを押さえると、頑強に抵抗してゴム長に噛みつく。
十日ほど一升瓶の真水の中で斎戒沐浴してもらい、先日47度の焼酎を飲んで成仏してもらった。
「トーちゃん、もう何本もあるから止めてよ」なんて、スベルべママに言われ納戸に仕舞う際に見ると、
なるほど、この「メイリ」の「マムシ用の焼酎瓶」が三本。他にもまだ何本かある。
見つけると、反射的に狩猟本能で捕まえてしまうけれども、今度は我慢して見逃そう。
そう、打ち身に付けると回復が早いし、弱った身体には最適とも聞く(不死身のスベルべには不要)。
ご入用と有らば、何時でも相談に乗りますので、そっとご連絡ください(笑)。
おっとっと、肝心な豊かな自然の紹介が、またまた脱線してしまいました(大笑)。