
十日以上も前のこと。農天市場の建物の中で暑さを避けながらキャベツの苗を仕上げる。

連結ポットに播いたキャベツが育ってきたので、丸いポリポットに移植です。

こうして、育てた苗が大きく育ち本葉が揃って植え時を迎えたのに、雨が降らずに植えられない。

ところが昨日の夜は、午前二時過ぎに雨音で目が覚めた。
本当に久しぶりの雨で「シメタ、これでキャベツが植えられる!」と、軽い興奮を覚えた。
朝早く、トラクターで山の畑に向かい、スベルべママは軽トラで後を追う。
「アレッ、マックスは?」「そうだよね、トラクターに乗せてくる訳無いものね」
朝寝坊を楽しんでいたマックスは、スベルべママに忘れ去られていた。
スベルべママは再度山を降り、マックスを載せて帰ってくる。
マックスは軽トラから下りて、いち早くトラクターの私の傍に駆け寄る。

耕し終えて、九時に約束のケーブルテレビ収録のために一旦帰宅。
「枝豆の収穫と茹で方・キャベツ植えの準備」などを収録し、おまけに畑のスイカを切るパフォーマンス。
午後から、耕し終えた畑に畝を立て、スベルべママが追いかけるようにキャベツを植えます。
植え終わったのは午後四時過ぎになっていました。

如雨露で植え終わったキャベツに水を撒き、作業は一段落。
残った水はエンジンポンプで、ニンジン畑に散水。
寸暇を惜しみ、さつま芋畑の雑草を抜く、スベルべママの姿が彼方に見えます。

さて、400リットルタンクの水も空になりました。
帰宅して、昼休みに作った、夏祭り打ち合わせ会議のチラシも配布しなければならない。

「オーイ、終わったよー、帰ろうー」とスベルべママに声を掛ける。
「マックス、お出でー!ブーブーに乗って帰ろうー」とマックスを呼び寄せる。
カナカナがうるさいほどの合唱を聞かせる、夏の夕暮れです。
二人と一匹は、一日の仕事を終えた満足感を胸に、家路に着いたのでした。
こんな猛暑でも、万歩計は一万を下回る日は滅多に有りません。
でも、暑さにも慣れ、美味しいビールを飲んでいるうちに、夏痩せ気味の身体も体重を取り戻しています。