「アレッ?トーちゃんなんか光ったみたいだけれどー」
「大丈夫、大丈夫へそをしっかり隠していな」
「トーちゃん!今度はゴロゴロって音がするけどー!」
「心配ないよ、これから待ちかねた雨になるかもな」
400リットルのタンクを水で満たし、山道を登っているうちに土砂ぶりになった。
でも、それも瞬間的な出来事。畑に到着して少し待っていたら雨は上がってしまった。
マックスはまだ遠雷の音に落ち着かない「ねートーちゃんゴロゴロ終わったー?」なんてドアの陰。
「お出でー」なんて優しく声を掛けても出てこない。
雷の音も遠ざかり、マックスはようやく畑に出てきた。
ほら、マックスの後ろに久しぶりの虹が見えますよ。
待望の雨も土を湿らせる程度で終わってしまった。
もう少し、もう十分間でも降ってくれたら、秋野菜の準備も始められたのになー。