(柿が大好きで、実るのを待ちかねて下からガブリと食いつくマックスでした。)
バンビの名誉のために(犬の不思議な能力)」(その2終わり)
「そこんしょは、マックスを放さなかったか」と言う話だった。どうもマックスみたいだけれど、
憩の家の管理人が繋いでいてくれているらしい。
軽トラに心配してくれる近所のオジサンも乗せて出発。
遠い道のりは初めて行くオジサンを驚かすに十分の距離でもあった。
温泉にたどり着くと、敷物さえ支度してもらい、座っていたのは間違いなくマックスで、
尻尾を振って繋がれた玄関で私たちを迎えた。
義母の話では、マイクロバスで到着し、みんなが下りるとマックスは当然のようにドアから中に乗り込もうとしたという。
マックスは中子沢になど連れて行ったことは無い。どうして義母が行く15キロも離れた温泉にたどり着いたのだろうか。
義母も「そうかや、マックス、俺を探して来てくれたけー」ともちろん喜んでくれた。
猫には神秘がかった話はあり、化け猫の話などもあるのだが、化け犬の話など全くないとは言えないまでも、
あまり耳にはしない。
でも、犬にも不思議で考えられないような能力があると思わされる二つのエピソードです。
(終わり)