畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載194「畑の苦労が報われるとき」(その1)

2019-04-26 05:17:06 | 

 初めの頃は「スズキチグループ」のオーナーシェフ鈴木将氏が直接畑に。

今は7店舗も展開する実業家の顔もあり、中々本人が仕入れに来ることは難しくなった。

 

 スズキチグループの社員の皆さんが研修名目で畑の手伝いに来る。

野菜中心メニューの飲食店とは言え、畑仕事など見たことも無い若者も多いですから。


     畑の苦労が報われるとき(その1)

 畑仕事に夢中になっているうちに、いつの間にかと言う感じで年老いてしまった。

それでも楽を追い求めるでもなく、就農当時と大きく変わったことは、トラクターや畝建て機を購入した程度。


 相も変わらず、かたくなに農薬を嫌い、肥料の大半を堆肥に託す畑作を続けている。

サツマイモは父祖の代から何十年も作り続けている作物だけれど、同じ畑の一定の場所で、

土中の虫に食われ、深い傷の穴が付いたり、肌が荒れたりする場所がある。


 これはその一定の場所に細長い害虫が生息し、収穫の際にサツマイモに半分身体をめり込ませた状態で、

見つかることさえ有る。

 毎年「土壌消毒をしたら虫は居なくなるのだがなー」と、消毒をすべきか、主義に従って使わずに行くか、

心の中に葛藤が生まれる。いえ、結果として未だ土壌消毒さえ実施せずに今日まで来ているのだが。


 畑の作物の生産量が増えるに従い、あちらこちらと出荷せずには家族や親族だけでは消化しきれなくなり、

出荷さえ始めてしまった。縁あって長岡の野菜中心のメニューの「スズキチ」グループと付き合いが始まり、

その付き合いも10年近い、信じられないような長い期間になった。

         (続く)

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あっ!やっちゃったー!(その2終わり)

2019-04-26 05:09:11 | 山菜

 ようやくヘルメットにたどり着いた。

でも、ここで仕上げの失敗。斜面から沢に飛び降りたらスリップして転んでしまったのでした。

 

 たどり着きヘルメットの回収です。

少し上に小さな雪椿の花が見えます。侍は首から落ちる椿の花を縁起が悪いと嫌ったという。

 ま、スベルべも首は落とさずに済んだけれどやはり、左側頭部と首が痛む。

一種の首の鞭打ち状態になったのでしょう。一晩経たないと結果は分かりませんが。

 

 さて、ヘルメットのたどり着いた先から上を見上げます。

沢は急斜面。滑り落ちるブロック雪崩のため、氷河のような様子を見せるのです。

 

 これは左腕に着いた、落下の痕跡の泥の跡。

足、ズボンもこんな風に汚れていたから、作業着用の洗濯機で洗わなくては。

 実は午後に鶏糞の大袋が110袋届き、自家用の33袋を除いて注文者に配達。

これはその配達の後に、この朝入った山の方向を写した風景。一見なんてことの無い山の見えるけれど実に危険な山。

 自然、登山、山菜採りの危険性がこの写真でお判りになったらベテランですね。

今も雑木を掴んでいた両手の握力が落ちて、満足に握りこぶしが作れない状況です。

         (危ない話終わり)

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