丁寧に水洗いをした木天蓼(またたび)は水切りをしてキッチンへ。
奇形果「花木天蓼」がほとんどで、正常果の数は数えられるほど少数。
塩は少し拘り、精製塩ではなくてこんなものを使用します。
今は塩田で生産する塩なんて無いでしょうから、精製塩ににがり成分を加えるのでしょう。
スベルべの場合は材料の木天蓼と塩の目方など計らない。
適量をマタタビに乗せる。食べる際は塩分が強かったら水で洗い流しますから。
満遍なく塩が行きわたるように丁寧に揉み込む。
浸透圧でやがて平均になるでしょうから、揉むのは一種の儀式かとも思うのですが。
大量なので小さいながらも丸い漬物桶を使いました。
少量の場合は簡易漬物器で漬けるのですが、今回の収穫は多かったですからね。
そして、漬物石は5キロと10キロの二つを重ねて上げます。
少し時間を置き、水分が出てきたら10キロの漬物石は取り去ります。
水は全く使わないのに、翌朝には5キロの漬物石の下が埋まるほど水分が出ていました。
翌日、来客から興味深い話を聞かせて頂きました。
これをお握りの具材として使うと、傷まずに長持ちし、ご飯も生返らないとか。
一粒食べて、また旅をつづけたことから名づけられたとも言う「またたび」は不思議な力を持っているようです。