畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載325「アリギリス」(その1)

2024-09-16 05:58:53 | 
 EM菌と言う有効微生物の水溶液の散布。

 ジャガイモを「畝建てポチ」で土寄せをする。ポチは現在2台目になっている。

    アリギリス(その1)

 アリギリスなんて言う生き物は居ません。アリとキリギリスを合わせた造語だと言います。童話イソップ物語の中で、アリは働き者でキリギリスは働かず先も考えずに歌っていたという寓話ですね。

 寒く厳しい冬が来ると、キリギリスには食べ物のたくわえが無くて凍え、せっせと働いてきたアリは食べ物にも恵まれていたのでした。

 私たち夫婦も若いときから働きどおしで(結婚するまでの私は道楽者で結構キリギリスでしたが)、それは最近まで続いていた。多少の遊びには親しんでも、仕事は年々忙しくなる一方。

 あの勤勉な大正生まれの義母からさえ、「お前方ばっかしゃ、アリゴのようだのう、ちったぁ遊べや」なんてまで言われるしまつだった。

 定年後はのんびりと百姓でもなどと人並みに考えていたのだが、有為転変の末、畑仕事にはまることになり、それも年々拡大の一途で、朝の夜明けから日が沈む夕方まで働き続けていた。
            
            (続く)

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