畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

今年は大雪なのかも知れない

2013-02-24 04:32:54 | 自然

 交差点を曲がった道路から見た我が家です。
誇張気味に見えますが、カメラは普通の立ち姿で写していて、家の前の雪の山が、
5メートルを越える高さになりこんな風に見えるのです。


 一昨日ボランティアの雪下ろしに上がった屋根から見た隣家。
3~4回は下ろしたと思われるのに、またこんなに積ってしまっています。


 他人ごとではありません。我が家の裏もご覧のとおりです。
でも、昨年は食堂の窓から外が見えなくなってしまったけれども今年は大丈夫。
それは、今年の雪は降り続かずに断続的な降雪で、雪の山を崩す事が出来たから。


 自然落下式の屋根から落ちる雪は、同じところに落ちるからすぐに雪の山になる。
でも、この地下水による散水消雪が効いている限りは安心です。 


 こんな風にパイプの先端には、水を拡散するノズルが付いています。


 家の前の道路と家の敷地の境目に送水管を敷設し、雪を消しています。
これは送水管に等間隔に開けた穴から水が噴き出すと言う仕掛け。


 地下水を汲み上げるポンプは高床式の家に上がる階段の踊り場の下に入っている。
このポンプの電源は動力用の200Vで、費用もそれなりにかかります。


 今シーズンは冬が長く感じられます。
12月の初雪からの雪が例年よりも早めに根雪になってしまった。

 その後も断続的に降り続き、我が家の周りの積雪は3メートルを越えているでしょう。
でも、大雪を実感させないのは、断続的に降り、雪の処理が雪の晴れ間に出来たこと。

 我が家の前に出来た、ロータリー除雪車の投雪によって出来た雪の山も、
今シーズンは今までに2~3回はバックホーとダンプカーのセットで片づけられています。

 でも、降り始めが早いと言うのに、何時までも降り続けます。
昨年は降雪も切り上げが早く、3月の上旬には畑の除雪を始めていたけれど、今年は無理でしょう。
今は、朝の五時。もうすぐ駅のホーム除雪に出勤するけれど、表は吹雪の模様。
四国辺りからは梅の便りも聞こえると言うのに、まだまだ遠い越後、魚沼の春です。
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農と食と教育と(その3)

2013-02-23 11:52:24 | 暮らし
   農の神様に会う(3)
                 (星 寛治氏の思いで)

      不思議な線路の廃線敷きにも行きました。廃止されて20年ほどの日中線。
     駅名は「熱塩」と有ります。不思議なロマンに満ちた駅でした。
     線路が撤去された車庫に有る「ラッセル車」が不思議な光景です。
        

 カーナビを頼りに探したが、一回ではたどり着けなかった。ここでも、積極的な妻は、
人に尋ねることを厭わなかった。
三回目に、家の傍で農作業をする女性を見つけた。妻は興奮した面持ちで走ってきた。
なんとその家が、星寛治氏の御自宅であり、女性は奥様だったのである。

 口ごもりつつ、突然の来訪の言い訳をした。そんな私たちを警戒するでもなく、
奥様はお茶を勧めてくださる。遠慮して断ると、午前中に苗代の、種籾播きを終え、
午後からリンゴの最後の剪定作業に出掛けられたので、畑まで案内して下さると言う。
遠慮しつつも奥様の原付バイクの後に従った。
                  
 リンゴ畑に到着し、奥様から紹介して頂いた。突然の来訪で仕事の邪魔をする事を詫びた。
しかし、星氏はいやな顔もせず手を休められ話し相手を務めてくださった。
井上ひさし氏の巻頭言どおりであり、著作に滲み出る人格そのものの方であった。

 二、三十分の会話が大変長くそして充実して感じられた。去り難かったが、私もいっぱしの百姓。
農繁期の忙しさは知っており、何時までも仕事の邪魔をする訳にはいかない。
再び失礼を詫びつつお別れをした。

 そして、その際の写真を入れた礼状を出そうとして、初めて名前を名乗らなかった事に気が付いた。
改めて赤面するような思いをした。


(続く)
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14歳になりました

2013-02-23 04:38:54 | マックス

 今日23日はマックスの誕生日です。マックスも早14歳を迎えることになりました。
これは、我が家に婿入りした直後のマックスです。


 今は古くなってしまったけれども、まだピカピカの小屋の前。
身体の割に手足が太くて逞しく、大きな成長を予感させました。


 耳がたれていましたね。


 腕白ぶりを示しつつ無事に成長。


 何を考えたのか、チホちゃんをガブリとやってしまった。
その後、反省し素直に「ゴメンね」と握手です。


 冬は雪を楽しみ・・・・。


 夏は水に親しみ・・・・。


 畑の手伝いでさつま芋を掘って味見をして・・・・。 
 

 内緒で柿をもぎ取って食べ・・・・。


 でも、この冬はさすがに年齢を感じさせます。
先日の15キロもの冒険劇も、徘徊気味だったのかもしれません。

 やや、年齢的な陰りが見えて飼い主としても寂しい限り。
一緒に暮らせる時間も、残り少なくなっている事も感じさせられます。
残されたマックスのとの時間を大切にしようと思っています。
コメント (10)
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農と食と教育と(その2)

2013-02-21 15:51:06 | 暮らし
      農の神様に会う(2)
                (星 寛治氏の思いで)

                  農家レストラン「エルベ」で昼食
            (農家レストランと有ったけれども、都会風な洒落たレストラン。
             ここで、昼食を食べて自分もこんな店を。と、言う気持ちを持ちました。)
 
         

 五月からは私の休日は畑仕事に費やされる。
四月だったら雪に悩まされる事もないし、休みは自由に使える。
妻と、妻の母を伴い花見を兼ねて、高畠町を訪ねる事になった。

 途中で手に入れた案内書などを参考に、花盛りの桜の花見をしつつ、待望の高畠町に入った。
事前に御願いした訳でもなく、御会いできるなどとは思ってもいなかった。
いや、御自宅の近くまでも行く事にさえ逡巡していたわたしだ。

 しかし、何時もは引っ込み思案な妻が珍しく会わせて頂こうと言い張る。
「だって御会いしたくて来たのでしょう。」「それはそうだけど・・・・・」
と煮え切らない私。いつも積極的な私にしては珍しいと妻は言う。
神様のような人に、気軽に御会いするなんて恐れ多くてと、気後れしたのが正直な気持ちでもあった。


                (続く)
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農と食と教育と(その1)

2013-02-20 14:38:52 | 暮らし
  農の神様に会う(1)
         (星 寛治氏の思いで)

 先日、妻の従兄夫婦が我が家に遊びに来て下さった。
妻の従弟とは言え、妻の母の姉の息子であり年齢は私たちとは一回り近く違う。

 それでも、畑の話を中心として話題には事欠くことも無く、お昼を挟んで半日近く楽しい時を過ごした。
従兄がかばんの中から出した、木村秋則さんの自然農の本の話から「星 寛治」さんの話へと移行。

 懐かしくなって、星さんの著書を取り出し、今日はあらためて読み返し、偉大さを再び実感した。
読むごとに、感動が呼び起こされ、そして、今の時代に必要なものは何かと再び気付かされる。
何年か前に、図々しくも星さんを訪ね思い出をブログにアップしたけれど、再び取り上げて見ましょう。

                 多忙な春の仕付時期にリンゴ畑にお邪魔しました。


                 この本を本屋で偶然目にしたことから、人生観も変わりました。
           


 ある日会社帰りの本屋で、ふと目に付いた本の題名に惹きつけられて手に取った。
 「農から明日を読む」と言う本である。少し見てこれは絶対に読まなければ、と思い購入した。

山形県高畠町在住の星寛治氏の著作である。巻末の著作者紹介には、「農業・詩人・東京農大客員教授」とある。
 読むほどに内容に惹きつけられる。巻頭言に作家の井上ひさし氏が紹介されているが、
抑制された筆致で農業に対する熱い思いを見事に書いておられる。
そして現代を憂う気持ちに、惹きつけられると共に、星氏の住む山形県の高畠町にも興味がわき、
何時かは訪れたいと言う気持ちが高まった。


                  (続く)
コメント (2)
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