先日の朝の事、家を出て山の方向に目をやると空を飛ぶ大きな鳥の姿。
話し二は聞いたいたけれども、これがその話題の主、「イヌワシ」に違いない。
倍率にして18倍と言う私が持っている最大望遠レンズのカメラを持ち出し留った樹上を写す。
その朝は寒さも緩み、急斜面の雪が底雪崩となって落ちるような朝でした。
急斜面を望み、谷を分ける尾根の上にはコナラの古木、大木が有り、谷を見下ろすには最適な場所です。
駅まで歩いて近づきましたが、望遠レンズの性能の限界でこれで最大の姿。
飛ぶ姿も雄大でしたが、木に留っても「トンビ」などとは大きさが一回りも二回りも大きい。
尾根には「イヌワシ」が飛来し、沢付近、急斜面は「カモシカ」の王国。
こんな自然が、とんでもないほどの山奥では無い(筈?)の、我が家のすぐ目の前に展開されています。
だって、山裾にはJR上越線が走り、そしてそこから2~300mで国道が走っているのですから。
これは昨年の四月末頃の写真です。
気温が10度近い日々が続くとこんな風に急斜面にへばり付いた雪もほぼ落ち切ってしまう。
もう少しでゼンマイが顔を出そうかと言う時期でしょう。
この左上の、雪も木も見えない斜面は中越地震の際に崩壊したところです。
ここに登るのは私を含めて何人も居ない。いや、ひょっとしたら私の他はカモシカだけかも知れません。
先程の畑所の下手、北西方向の尾根ですが、こちらも大木が伸び放題です。
個人所有だった昔は、薪用に雑木を切りだしていたけれど、時代の流れと国鉄が買い上げたために荒れ放題。
国鉄は、この山裾を走る線路を雪崩などの災害から守るために「鉄道防雪林」として買い上げたのです。
でも、合理化、民営分割化などを受けて、管理はおろそかになり荒れ放題と言った感じになっている。
あ、余談ですけれども、この尾根に二箇所の窪みが見えますが、これは人為的な工作物と言われています。
江戸時代よりも、もっと古い戦国時代の事かも知れませんが、敵の侵入を滞らせるために掘った、
「空堀」ではないかと言われているのです。
なるほど、尾根を下から駆け上がる外敵をここで迎え撃つには効果のある仕掛けだったのかも知れません。
私のいつもの話で、当初から話題が逸れてしまったけれども、ロマンに満ちた我が里山です事。