畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

雪を見に来ませんか

2013-02-15 04:30:44 | 暮らし

 8:01 発車の電車がホームに入ってきます。
雪崩止めのためコンクリート柵の上に作られた鉄製の格子のこちら側に電車の屋根が少しだけ。

 ホームの除雪で雪を投げ上げた事も有り、電車をも覆い隠すほどの雪。
駅構内の雪もこの程度が平年並み。


 電車の行く手をご覧ください。
電気の架線を支える電柱も半ばは雪に埋もれています。

 その先の上下線に信号機が見えます。
語り継がれている昭和56年の豪雪「56豪雪」時には信号機まで雪に埋もれ掘りだしていた。


 定時に発車した電車は駅構内を出て、窓までの深さの雪の中を走ります。


 雪国の鉄道の車窓風景はきっと一面の雪の壁。


 カメラを回して、線路とは反対側の右手になる国道17号線。
こちらも、積雪とロータリー除雪車が投げた雪で、大型トラックの運転席の一部が見える程度。

 農天市場と、その前に有る魚沼市の立て看板は半ば、いや、それ以上の雪に埋もれています。
今までのいずれの写真も我が家の食堂からの風景です。

 どうですか、なーんにも無いけれど雪だけはたっぷりありますよ。
新幹線と在来線を乗り継いだら、二時間足らずでこんな風景に出会えます。
何ならば、食堂の窓を開け放ち、冷たい風の中で雪見酒って趣向も。

 「56豪雪時」に災害派遣された自衛隊員は「この雪は何年くらいで無くなりますか」と聞いたとか。
なーに、こんな雪も残ってもらいたくても五月になったら溶けて無くなります。
夏場にお出でになり「ここまで雪が有った」なんて聞いてもきっと実感は無いはず。

 「百聞は一見にしかず」です。
お出でになられたら、駅のホームまでゴム長、防寒靴持参で出迎えます。
なーんの心配も無く、寒さ対策だけはしてお出で下さい。


 さて、一昨日マックスの辿り着いた「老人憩いの家」にお礼に向かった際の雪道です。
山中、谷に入ったこの地域は積雪が一段と多いです。
時間が取れたら、こんな豪雪地帯にもご案内いたしましょう。

 マックスはまだ夜も明けきらぬ闇の中のこんな雪道をとことこと15キロも歩いたのでしょうか。
人づてに聞いたところでは新聞屋さんが、国道を走り去るマックスを目撃したとか。
今持って、不思議で冒険劇の一部しか解明できないマックスの行動でした。
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「卵かけご飯定食」

2013-02-13 21:36:22 | 食べ物

 昨日はパートが休みで、しかも天気も上々。
先ずは先日、マックスが大冒険の末に辿り着き確保して頂いた「老人憩いの家」にお礼の訪問。

 その後、魚野川右岸、山際の国道をひた走って南魚沼市まで足をのばしました。
一昨日、あるブログで見た、美味しい「卵かけご飯」が紹介されていて、食べて見たいと思ったからです。

 塩沢駅前付近のコンビニの隣と、うろ覚えで訪ねると、勘違いでそこは美味しいお握り屋。
尋ねたお礼にとお握りを買い求め、教えられた場所を目指します。
探し当てるとそこは昔、洋食屋さんが開いていた場所でした。


 乗用車の後ろで同行したマックスを下ろして歩かせ、店内に入ると妻が席を確保していました。
メニューを見たけれど、勿論私は「卵かけご飯定食」を頼みます。
少し待たされたけれども、「お待たせしました」と出されたトレーに卵は無し。


 そう、実は卵は別の籠に入っていて、お代わり自由って事らしい。


 早速、容器に卵を割り入れます。
固い殻を割って出てきた卵の黄身の色は薄く、新潟市北区旧豊栄市の「宮尾農園」さんの、
自然養鶏で育てれられた卵とそっくりでした。


 好みの量の醤油を注ぎ入れてかき回し、ご飯にかけます。


 ご飯の上に掛けた卵の上に、刻み海苔とネギの小口切りを乗せて準備OK。
それでは、「頂きます」と早速箸を付けます。美味しさが口中に広がります。

 うーん、やはり「宮尾農園」さんで、お誘いに甘え、図々しく自宅に上がって頂いた味とそっくり。
宮尾さんの家では、ご飯の上に直接卵を割り入れ、そして醤油を掛けて食べたことなどを思い出します。


 妻が頼んだトレーは「キリザイ卵かけご飯定食」です。
「キリザイ」は魚沼でも作られるけれども、納豆に野沢菜漬けを刻み入れた食べ物。
それと生卵を混ぜて暖かなご飯掛けて食べるのでした。


 小さな店ですが、お昼時と言うことで席が空くことも無いほどでした。
生卵は二つ頂いたけれども、私の主義で出されたものは全て食べさせて頂きます。

 オット、刻み海苔が残っていたかな(笑)。
ちなみに、私が食べた「卵かけご飯定食」は350円也。
今時このお値段で、お腹一杯って、うーん、感心したような納得したような(笑)。

 お勘定の際に、前日見たブログにつられて来たことを話したことから、
お店のマスターご夫妻と話が盛り上がりました。

 お話によると、卵は南魚沼市と魚沼市の境界付近で生産される、「トットコ村」の産品。
マスターご自身は水稲栽培はなさるけれども、雪の深さで養鶏は諦めているとのお話。

 名刺を交換すると、畑作にも興味がおありとのことで、「農天市場」をお訪ね下さるとの話の運びに。
美味しいご飯を頂き、その上「農天市場」の宣伝までさせて頂きました。

 帰り道では、旧塩沢町の「牧之通り」を歩いて見ましたが、こちらは後日ご紹介。
後は自宅に午後三時に来て頂く予定の客人のために、急ぎ足で帰宅したのでした。
ちなみに、このお店は「我が家の卵」で検索すると滋養法が見られますよ。
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魚沼雪の一日

2013-02-13 05:18:58 | 暮らし

 一昨日は一日雪が降り続いていました。
しかも、時折り強い風も伴う吹雪模様。


 パートの除雪作業を終え帰宅するパートナー。
吹雪の冷たさに防寒着の襟を立てていました。


 我が家と工場の駐車場の間の雪の山はまたこんな風な大山に。
祝日にも関わらず、工場の人が出勤し駐車場の雪を除雪機で片づけています。


 仕事の後を振り返って見たところ。
高さが2メートル程の駅名標から見て、積雪は3メートル近いでしょう。

 山際にある駅の特徴で、山に近い下りホームと、複線の線路を挟んだ登りホームでは、積雪が50センチも違うから驚きの自然現象です。
これは山から吹き下ろす風と日当たりのためと考えられますね。


 食堂のテレビで雪国の天気予報をお見せしましょう。
我が家の周りの積雪は十日町並みの250センチくらいかな、ま、平年並みでしょう。 


 3時間ごとの気象変化を示しています。
魚沼は朝方には雪がやむとしているけれど、隣の川口は夜半には終わるってホントかなー。


 雪国らしい予報ですね。新潟県を上・中・下越・佐渡に区分し、さらに山沿い、平野部、海岸部と細区分。
で、これが当たるかと言うと、当たらないんですねー(笑)。


 この週間予報を見た限りでは、気温も緩み春が近づきそうな感じです。
もっとも雪が降る気温は、最高が1~2度。最低が-1~-2度くらいでしょうか。

 それから見ると、降雪の雪だるまマークも小雪の知らせでしょう。春が近付いているのかもしれません。
さて、本日13日は降水確率80パーセントで大きな雪だるまマーク。
二日ぶりの休日だけれども一日雪なんでしょうか。取りあえずマックスと朝の散歩に出ましょう。 
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「雪中花水祝い」の日

2013-02-12 04:26:53 | 暮らし

 昨日は奇祭と呼ばれる「雪中花水祝い」の日。
パートを終え、そしてマックスの散歩も終えた夕方妻と二人で買い物がてら見物に。
小屋の中から、出掛ける姿を見つけたマックスには後追いで鳴かれてしまったが。


 祭のメーン会場になる「八幡宮」の門前です。
木の枝に小さなしんこ細工のハトを沢山つける「ハト祭」も兼ねています。


 山門から本道へと続く参道。
雪の深さが分かりますね、これは雪国の祭「雪中花水祝い」にふさわしいお膳立て。


 神社でお参りを済ませ、買い物のため帰る途中で祭の行列に出会います。
祭の一方の主役でも有る「天のウズメの命」です。

 我が家の長女も私が偶然居酒屋で祭の役員と隣り合わせに座ったところから話が進み、
二十歳の時にこの大役を引き受けることになったのでした。


 続いて怪しげな「御神体」を担いだ若者たちの行列。
新婿の門出を祝う意味が有りますから、子宝が授かることも祈願していると言うことです。


 話は遡り、これは数年前のスベルべが「村役」で出番を得た時のショット。
誰がスベルべかお分かりでしょう、ハンサムな「村役」で(笑)。


 村役の役目は「○○出ませぇー」と新婿を呼びだし、かしこまってひざまずく婿に水を掛けること。

 
 そりゃー、とばかりに桶の水を注ぎます。
ま、内緒だけれど近年は、軟弱な婿殿に風邪をひかせぬようにと少し温めていますが(笑)。


 最後は雪上の花火大会で締めくくり。いやー、雪の中の花火も風情満点ですよ。
今年の花火は帰宅して、音だけ聞きましたけれどもね。

 さて、この奇祭「雪中花水祝い」は江戸時代に行われていた祭を再現したものです。
かの鈴木牧之による奇書「北越雪譜」でも取り上げられている伝統の祭だったようです。

 「ようです」と言うのは一時期途絶えていた祭を2~30年前に復活させたものだから。
途絶えた理由が笑わせると言うか、随分酷い話ですのでご紹介。

 水を掛ける輩は新婿に嫉妬して、冷たい水を掛けるのみではなく、
最後はエスカレートして空になった桶で大事な新婿を殴るやつまで出始めたのだそうです。
最後には死者まで出すと言う、壮絶な結果まで出て取り止めと言うことになったと言います。

 げに恐ろしきは「男の嫉妬心」(笑)。
女性の嫉妬心を見下して笑うなんてことは、夢行ってはいけませんぞ、男性諸侯(大笑)。
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セキレイとカラスの雪国での暮らし

2013-02-10 21:22:19 | 暮らし

 立春を過ぎ、少しだけ暖かな日が続いたけれどまた雪が降り始めた。
鳥たちにも厳しい冬はまだまだ続き、春は遠そうです。

 セキレイがマックスの餌のおこぼれを狙ってやってきます。
マックスは小屋の中から見ているけれども、吠えもせず優しいまなざし。

 マックスの二つある餌入れの左側に見えるのがセキレイです。
おっと、それにしてもマックスの小屋は古毛布がはみ出て大変ですよ。


 何処で見ているのか、マックスの餌を持って出るとカラスがサッとやって来る。
この朝は、下が凍っていてカラスもツルリと足を滑らせていました。
嫌われ者のカラスだけれど、マックスの餌を少し投げ与えることも有ります。


 力関係ではカラスにはかなわないセキレイは、カラスに追い払われてしまいます。 


 カラスに食べ物を横取りされた時は、煎餅を砕いて与えたりすることもある。
スノーダンプの前の前の煎餅クズは食べたいし、見ているスベルべが気になるし・・・。


 でも、食べたい一心で私のすぐ目の前にツツーっと走り寄る。
雪国の暮らしは、餌になるような草木の実も無いし、昆虫類も全く見えない。

 生ごみだって昔のようでは無くて、袋詰めの上、集積場の箱に入れられカラスには手も足も出ない。
積雪期の12月から4月までの五ヶ月間をどうして生き抜くのか不思議にさえ思えます。
さて、今朝もカラスとセキレイにも少し御馳走を分けてあげようかな。
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