畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

農薬散布の是非

2014-07-18 05:38:00 | 暮らし

 マックスの夜鳴きに何回も起こされいつもよりも遅くまで寝ていたが、ヘリコプターの飛ぶ音で目が覚めた。
食堂の窓を開けると我が家の裏手で無人、無線操縦ヘリに拠る水田の防除が始まっていた。


 一見近代的とも思える防除方法だが、農薬そのものの問題から、今は実施する地域は減ったと聞く。
農家組合長を務めていた時も、「防除会議」に出席し、反対意見を述べようと思った。

 しかし、質問、意見のタイミングには「お陰さまで我が地域の米の一等米比率は高い」。
なんて、やらせとも思えるような意見が最初の発言で反対意見など出せる雰囲気ではなかった。


 一応、家屋からは7メートル離れると言う内規は有るらしいが守られてはいないように見える。
こうして車が行きかう国道脇だってなんのそのですから。


 結局、国の推し進める大規模農地化の推進で田舎には似つかわしくない広い水田で人力では無理になった。
きめ細かな農業とは程遠い、大規模農地、水田の生む害であろう。


 そのために、周辺住民は吸いたくも無い農薬の飛沫を浴びせられる事となる。
生産性の向上、品質の向上も大切な事は分かるが、これは一種の暴力だとも思う。


 薬剤の補充のために、国道の歩道に降り立った無線操縦ヘリです。
前述のように、やらせかどうかは別としても礼賛する農民がいる以上今後も続くのでしょう。

 かく言う私も、立場上八月のヘリ防除には軽トラを運転して手伝いに行かなければならない。
田舎の暮らしをスムーズにするにはこんなジレンマも克服しなければならないのです。

 そもそも、今のコシヒカリは「コシヒカリBL米」と呼ばれる品種に置き換えられ、
稲作の大敵「いもち病」に対する抵抗性を強くしたと言われているのです。

 そう言いながら消毒を続けるってJAの金もうけ主義に毒され、無駄なお金を使わせられているのではないか。
全中の存続が、政権与党自民党に問われ、解体まで論議された事は耳新しい。

 巨大組織になった農協はネクタイ組が多くなり、人件費が莫大となり無理な経営をしているのではないか。
福島原発の悲劇で、電力会社の組織が問われ「役所以上に役所的組織」と揶揄されたのも頷けた。

 JA農協とて同じ事で、役所以上に役所的で組織改正、原点への回帰など望むべくも無い。
あ、このヘリの所有者、操縦メンバーもJAの下部組織、別組織の仕事なんですよ。
うーん、ゴメンナサイ、朝からため息の出るようなお話です。
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ハーブとエディブルフラワーと

2014-07-17 04:36:34 | 

 農天市場の周りに植えてある、ハーブとエディブルフラワーを紹介しましょう。
これはバジルの一種で「バジルコナーノ」と言う名前の小型の葉の種類。

 種子の袋に有った説明の通り、こんもりとした形に仕上がったけれども植える間隔が狭くて繋がって見える。
小型の葉も大小二種類ありました。鉢植えにしたらおもしろいと思うので、来年は鉢植えにして売ろうかな。


 紫色のバジルも作っています。
お客さんにおまけで進呈すると「赤シソ?」なんて言われ「匂いを嗅いで見て」なんて答えます。


 今年初めて作って見た「ディル」です。小さな実を噛むと、不思議な香りとピリッとした味でした。
糸のような葉も利用できるし、花も実も利用できます。

 先日のお客さんで「ディルが大好き」って方がいらっしゃって嬉しかったですね。
一昨日畑にお見えになったシェフの話では、小さな実はピクルスに入れるとよいとか。


 「タイム」も繁ってきたけれど、雑草も負けじと繁る。


 以前から植えてある別の場所では「タイム」の花盛り。


 「ローズマリー」です。
多年草でもっともっと大きくなるはずで育成中。大きくなったら鉢植えにしましょうか。


 「ミント」なんて二種類だか、かってに生えて繁っています。


 今年初めてスベルべママが挑戦した「エディブルフラワー」です。
ゴメンナサイ、名前は担当外で分かりません。


 これは「金魚草」だったかな。


 これならば花の名前に疎いスベルべも分かります。「パンジー」ですね。
この他にも、半日陰が良いとの説明で、家の裏には「ナスタチウム」が繁り花が咲いています。


 これは「アーティチョーク」に似ているけれども「カルドン」の花です。
「アーティチョーク」と違い、葉茎を食べるのだと言うけれどもまだ挑戦していません。

 先日、と言っても先月だけれども「ジュンベリー」を見に来た県の地域振興局農業改良普及センターの方も、
「楽しいですねー、色々ありますねー」と驚いて居られました。
スベルべの農天市場の周りはちょっとした植物園の態を見せてくれています。
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マックス農天市場で店番です

2014-07-16 04:17:04 | マックス

 農天市場の日曜日です。別に何をするという訳でもないのに、マックスは着いてきたがる。
そして、あちらの隅、こちらの隅と居心地の良い場所を探してまどろむ。


 もう、やっと生きている、生きるのに精いっぱいの毎日。
耳も聞こえず、視力の衰えも見え、こうして寝ているのが日課。


 おや、薄目を開けているから目が覚めたのかな。
お客さんも気付いて「おや、可愛いワンコ」とか、「あらー、癒されますね」などと言って下さる。


 起きて、「オヤ、雨かな」なんて表を見ます。
昔は、お客さんに色々な芸当を見せてくれたものでしたが今はこうしてただ居るだけ。


 スベルべ夫婦の昼食が始まります。
そう、マックスの分のおやつもちゃんと支度してありますよ。

 今回の土日も、懐かしい顔ぶれ、そして新たな顔触れの嬉しい来客が沢山ありました。
嬉しいですねー、こうして対面販売を目指し、続けて来て正解だと思う一日でも有りました。

 そうそう、「ディルが大好き!」って嬉しいお客さんもいらっしゃいましたよ。
好奇心から播いた「ディル」も大きく育ち、花が咲き、実を結んでいます。
こんなものに目を留めて下さるなんて、本当に嬉しい一時でしたね。

 昨日久しぶりにお見えになったフレンチレストラン「エスポワール」のオーナーシェフは、
葉を鮭のマリネに散らしたり、実をピクルスに入れると教えて下さった。

 他にも、小さな葉のバジルにも興味を示して下さいましたし、やはりプロは違いますね。
今度、我が家の畑のハーブ類を紹介しましょうかね。
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ジャガイモ掘りが本格化

2014-07-15 05:04:09 | 野菜

 昨日は、土日営業の農天市場の疲れも何のそのと、雨の間を縫ってジャガイモ掘り。
本当は、土が乾いてから掘りたいのだけれども、出荷用のジャガイモ掘りも喫緊の仕。


 これは少し珍しい品種「インカのひとみ」です。
インカ系は、不思議と木と言うか地上部の茎葉が小さい。でも、その割合にしては多くの芋が採れる。


 インカ系には元祖「インカのめざめ」赤皮の「インカのいのり」そしてこの「インカのひとみ」が有る。
あるシェフの意見では皮が薄赤色がまだらに入ったこの「インカのひとみ」が味が濃いと言うことです。


 これは一見さつま芋かと見まがうような赤い「ノーザンルビー」です。


 皮が赤色だけでは無くて、中も綺麗なピンク色ですよ。
晴れ間が続き、土が乾燥すると表面に土も着かなくなるのですが・・・・。


 薄皮が一皮むけたら綺麗なピンク色が覗きました。
この他にも、皮も中身も紫色の「シャドウクイーン」「キタアカリ」、「男爵」「とうや」、
そして「インカのめざめ」を掘って午後の仕事を終えました。


 こんな風に軽トラに積んで帰ります。
コンテナはこれでも二段重ねなっていて、全体量は結構な量です。

 さて、これで帰宅と思いきや、スベルべママの提案で家までの途中に有る畑で里芋の土寄せ。
最後にまだ大汗をかき帰宅したのは六時過ぎ。
ジャガイモの土を水道水で洗い流し終ったら七時を過ぎていて夕食は七時半からでした。
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マックスと梅雨の間の散歩

2014-07-14 04:10:10 | マックス

 梅雨の合間の朝、ぐんぐんと育った稲で水田は緑の絨毯。
朝もやの向こうから陽が昇ってきます。


 雨模様で散歩を兼ねた山の畑の仕事もできず、堤防方面へと歩きます。
涼しさに助けられてか、マックスは珍しく元気に歩く。


 力強く、グイグイとリードを引っ張るマックス。


 若い時と同じように自慢の尻尾をピンと建てて歩きます。


 マックスを促して堤防を駆け登る。
すぐ息が上がり口を開いて荒い息をしてしまうマックスです。


 様子を見て、以前よりコースを短くして途中から帰ります。
疲れてきた様子は、下りてきた尻尾の角度で分かりやや切ないけれども可笑しくも有る。


 そろそろ散歩の限界を示すマックスの尻尾。
さー、早く帰ってご飯にしようとマックスを促し、引っ張るように歩かせます。
こんな朝の散歩でマックスの長い一日が始まるのが最近の様子です。。



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