先の日曜日、29日は所属する山の会恒例の「還暦祝い登山」に参加。
数年前に盛大に祝って頂いたので、今回還暦を迎える二人の会員のお祝いにも出席しなければならない。
天気予報を見るいとまも無く、北西方向の青空を信じて雨具も持たずに出かけた楽天家のスベルべは雨に泣く。
女性会員が、「差し入れ」と言って雨具の上着を貸して下さって大助かり。
雷雨気味の猛烈な土砂降りの中を登り、頂上に到着する頃になって雨はあがった。
通称「藤権現」と呼ばれる山頂から小出市街を見下ろす。手前左手の平屋の建物がJR小出駅です。
小出島、魚沼市の中心街を眺めながら雨具をしまいます。
さて、雨の心配はいらなくなったようです。
魚野川を挟んだ向こう側は戊辰戦争の「小出島の戦い」で名高い。
南の浦佐方面からの官軍の一隊は右手の沢から流れて来る「佐梨川」を渡渉して進軍。
もう一隊は北西方向から旧街道の栃原峠を越えて進軍し、魚野川を渡渉して小出島に攻め入った。
陣屋を構えていた会津藩士たちと激戦が繰り広げられたが、圧倒的な兵力を誇る官軍の前に戦いは短時間で終わったと言われている。
この山一帯には今でも官軍の戦死者の墓が有ります。
登山とは直接関係ないけれど、思わず遠い昔、明治維新を迎える戦に夢をはせます。
小出スキー場のリフトの彼方に四日町の神社の木立が見えます。
木立の中の神社の社殿の柱には、その戦の際に放たれた銃弾が今でも喰い込んでいると言います。
(続く)