互い違いに埋められた男女
女性の腰骨あたりには もしかしたら胎児だったのではと思える小さな骨もー
骨をこの手で掘り出した音道は その家の持ち主をあたるが 相手は まだらぼけの老人だった
連日 何か思い出して貰えないかと通ううち その老人が殺されてしまう
老人の暮らす施設で働く青年は 家族惨殺事件の生き残りであったことがわかる
また捜査を続ける音道達の周囲で偽刑事が出没してもいた
繰り返す偶然に音道は ある身近な人間から情報が漏れているのでは?と疑惑を抱く
今回の事件で再びコンビを組んだベテラン刑事滝沢と ある罠を仕掛ける
交際中の相手は病気になり今後を考えるのと仕事で海外へ
宙ぶらりんな中 揺れる心を持て余しつつ 音道は事件から逃げない
弱いところもあるが音道貴子は何より刑事なのだ
恋人に本音は 戻ってきてほしくても
言えない
相手の出す結論を待つ
事件も骨太ですが シリーズも進み横の人間関係も面白いです
自分より不幸な相手が欲しい 人の不運 苦労を嘲笑いたい馬鹿女とか 女性の友人には恵まれず
同僚からは 女というだけで なかなか仲間と見て貰えませんが
音道貴子さんは長身でなかなかの美人刑事
仕事もできます
妬まれても仕方ないんでしょうか
同性の理解者 腹を割って話せる友人が彼女にできますように
「凍える牙」からシリーズを追って読んで頂ければ 面白さが増します